【北海道ゆるっと鉄道旅~札沼線3】石狩月形駅でふらり途中下車、歴史風情を

2017年12月2日 11:00更新

北海道ウォーカー

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札沼線の浦臼駅と新十津川駅の間を走る列車は一日一往復。新十津川駅で下車して街中を散策すると帰る列車に間に合わないので、帰りは浦臼駅までバスを利用し、浦臼駅から再び札沼線に乗車して石狩当別方面へと向かいます。

札沼線で途中下車してみたい駅の筆頭は、石狩月形駅。駅のホームでは全国的にも珍しくなったスタフの受け渡しを見ることができるうえ、駅近くの月形樺戸博物館では北海道の開拓の歴史を気軽に学ぶことができます。集治監(昔の監獄)の施設や備品を中心に展示している博物館は重たいテーマながらも楽しく見ることができ、見終えるとちょっと賢くなった気分!

第3回目は、ノスタルジックな風情と歴史を感じる、石狩月形駅での途中下車の旅を紹介します。

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昔懐かしい鉄道駅の風情が残る、石狩月形駅

石狩月形駅はひと昔前、ふた昔前の風情が随所に残る駅。ホームの向かいには、歴史を感じさせる赤いレンガの農業用倉庫があり今も現役。縦長の駅名板とともに絵になります。

ホームから駅舎へは、遮断機のない小さな踏切を渡っていきます。自動改札はなくICカードも当然使えず、切符の自動券売機もありません。そのかわりに駅員さんが切符を手売りし、昔ながらの硬券切符や手書き式の切符も現役!昔懐かしい鉄道駅の様子を今も眺めることができるのです。

日に数本しか列車が来ないにも関わらず駅員さんがいるのは、国内では珍しくなったスタフの受け渡しをするため。さて、スタフって何のことか、知っていますか?

今では珍しい、列車の通行手形「スタフ」がある駅

スタフとは、列車の通行手形のようなもの。

上り列車と下り列車が同じ線路を走る単線区間では列車の安全を確保するため、数駅ごとなど線路を一定区間で区切る閉塞区間を設けています。1つの閉塞区間には1個のスタフが備えられ、この区間を走る運転士はスタフ携帯が必須とすることで他の列車の侵入を防いでいます。

駅員と運転士がスタフを受け渡しする光景はかつて国内各地で見ることができましたが、年々信号システムが進化したため、現在国内では人手を介さない方式が主流。2017年10月現在でスタフが残っている区間は国内で数えるほどしかなく、北海道内では札沼線の石狩月形駅~新十津川駅間だけ。昔懐かしい鉄道風景を眺められるのです。

囚人の気持ちがわかるかも!?北海道の歴史を学べる月形樺戸博物館

石狩月形駅から歩いて5分程度、月形樺戸博物館へ行ってみましょう。

ここでは、明治時代に置かれた北海道初の監獄、樺戸集治監を歴史資料で紹介しているほか、囚人の功績が大きかった道路建設など北海道開拓にまつわる展示物や紹介もあります。なかには、囚人の寝床などを体験できるコーナーも。

見学スペースは博物館本館のほか、かつて実際に集治監で使用されていた旧樺戸集治監本庁舎もあり、とても重厚な姿は必見!

当時の様子を肌で感じつつ、北海道の歴史の原点の一端を知ることができます。じーっくりと見入ってしまうほど、見応えがある施設。熱中しすぎて列車に乗り遅れないようご注意を。

月形樺戸博物館 ■住所:月形町1219 ■電話:0125-53-2399 ■時間:4~11月(期間中無休)9:30~17:00(最終入館16:30) ■料金:一般300円、大学生・高校生150円、小中学生100円 ■休み:12~3月(冬季休館)

次回は札沼線紹介記事の最終回、石狩金沢駅と駅前温泉を紹介します。

※列車の本数や時刻をはじめ、各所記載内容は2017年10月現在の情報です。

【北海道ウォーカー編集部】

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