玉木宏「80年前、必死に生きた人たちがいるから今の僕らがある」“幸運艦”と呼ばれた「雪風」の史実に基づく物語から考える、生きるということ
東京ウォーカー(全国版)
監督業への向き合い方について
――最近は監督としてのお仕事も増えています。今後、映画やドラマ作品などで監督を務めることへの意欲はありますか?
【玉木宏】監督業を生業にしようとは思っていないのですが、すごく楽しいですね。自分が表に出るプレイヤーのときとはちょっと考え方が違うというか。もうちょっと視野を広く、全体を俯瞰してみるような感じです。難しさもありつつ、楽しさも感じているので、経験としてどんどん積み重ねていきたいなと思っています。作品全体で監督をするのはけっこう難しいと思いますが、新たなチャレンジとしてやってみたいです。

――俳優さんによっては出演兼監督といった作品もありますが、そういった意欲は?
【玉木宏】そこは乖離しないと、ちょっと難しいかなと感じています。自分のテイクを客観的に見て、OKを出すことはなかなか難しいです。
以前、WOWOWの作品で一度監督をやってみたときに、ワンシーンだけどうしても出演しなければならないルールがあったんです。そのときも、「どうしても出なきゃいけないですか?」と言ってしまったくらいで(笑)。
なので、僕は出演兼監督はできないと思います。監督をやるなら監督で、作品には全く出ないスタイルで挑戦したいです。

――ちなみに、こういうジャンルの作品を撮ってみたいという希望はありますか?
【玉木宏】これまで内面的なものを描いたような作品を撮ってきたのですが、もともとアクションに興味があります。いわゆる激しい作品は、まだ経験としてはそんなにないので大変だと思いますが、興味がありますね。
――アクション作品の構想を練ったりしますか?
【玉木宏】そこまでは全然ないです。でも、どの俳優さんが動けるのかわかっていたりはするので、目星は少しつけているかな(笑)。

――それでは最後に、本作を観る人へ向けてメッセージをお願いします。
【玉木宏】この映画のキャッチフレーズにもなっているとおり、今年は戦後80年というタイミングです。でも僕は、まだたった80年なのだと思っています。
しかし、実際に戦争を知っている方というのは残念ながら、少しずついなくなっています。そういった現代において、命の尊さを考えるきっかけになる作品です。
戦争がどれだけ悲惨なことか。家族や恋人、自分の周りにいる人が奪われてしまうようなことを想像しながら観ていただくと、戦争への思いが少し変わるのかな、と思います。

撮影=大塚秀美
取材・文=イワイユウ
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