【三重】大阪の超有名ラーメン店出身「らーめん専門店 全力」を全力でレポート!

東海ウォーカー

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2017年11月9日(木)、三重県松阪市に、とあるラーメン店がひっそりとオープンした。その名も「らーめん専門店 全力」。壁のペンキ塗りから椅子の組み立てまで、店主がイチから店作りに取り組んだアットホームなラーメン店だ。

ダイナミックな看板も、もちろん店主の手作り。オープン準備に半年をかけたそう


店主の中川豊さんは、大阪の有名ラーメン店2店舗で修業を積んだ実力派。両店ともラーメン好きなら誰もが知る超人気店だが「偉大すぎるので修業先はシークレットで!」と念を押されてしまった。そんなシャイな中川さんも、弟子入りする時は直接履歴書を手渡してお願いをしたという情熱的な一面を持つ。料理が出てくるまで少し時間がかかることもあるが、接客から調理まで全力で取り組む中川さんを見れば待ち時間も気にならない。

【画像を見る】店内はカウンター8席のみ。厨房に面した5席のほか、窓側に3席ある


濃厚つけ麺(830円)を店主オススメの食べ方で味わってみた!


さっそく、看板メニューの濃厚つけ麺(830円)をオーダー。麺は自家製で、つけ麺にしては少し細め。麺には豚肩ロースのチャーシュー、水菜、赤タマネギ、フライドオニオンをトッピング。つけ汁の鶏白湯には鶏モモ肉が隠れている。

濃厚つけ麺。店主の大好物というフライドオニオンが食感と風味のアクセントに!


卓上に「僕のつけ麺の食べ方」と書かれた案内を発見。せっかくなので、この通りに食べてみることにした。まずは麺を少しとって、何も付けずに食べてみる。ツルリとした食感と喉越し。小麦の香りがほのかに鼻に抜ける。

麺は150gまたは200gから選択。写真は200g。プラス50円で300gに増量できる


続いて、麺をつけ汁に1/2ほどつけて味わう。やや平打ちになっているので、つけ汁がよく絡む。つけ汁は少しざらりとした舌触り。カウンターを覗くと、ブレンダーが目に着いた。何かの食材を細かくして混ぜているようだが、ニッコリ笑顔で「企業秘密です」と中川さん。つけ汁の味が気に入ったので、ドップリと麺を放り込んで存分に味わってみた。しまった、つけ汁がどんどんなくなっていく。最後にスープ割があるようだが、つけ汁が残っているか不安になってきた。

つけ汁は濃度高め。ほんのりバターのようなコクも感じられる


麺を食べ終わったら、いよいよスープ割だ。「つけ麺はスープ割まで味わっていただけるとうれしいです」という中川さんの言葉から、今まであまり注文したことがなかったスープ割も今回は味わってみようと決めていた。しかし、つけ汁の残りが少ない。大丈夫かな。

ココのスープ割はセルフサービスではなく、店主が作ってくれる。おそるおそる、つけ汁の入った器を渡すと、スープ割になって戻ってきた。魚の香りがフワリと漂い食欲をそそるものの、色の薄さが気になる。やっぱりつけ汁が少なすぎたか、と心配していたら「つけ汁は小さじ1/3くらいしか使いません」と説明してくれた。たくさんつけ汁が残っていても、このくらいの濃度に調整するようだ。あーよかった。

「スープを飲んでホッとしてください」と中川さん。確かに、飲んでいるとホッと落ち着ける


鶏塩ら~麺(780円)も食べてみた


麺メニューは濃厚つけ麺と鶏塩ら~麺の2種類のみ。せっかくなので、鶏塩ら~麺も食べてみた。

塩ダレや仕上げ油は丼に入れず、小鍋に入れてスープと一緒に温めてから丼に注ぐ


スープは鶏ガラと魚介系のダブルスープ。営業前に2種類のスープをブレンドして準備しておく。口当たりはマイルドでも、塩味がしっかりと効いたバランスのいい一杯。鶏モモ肉がドカッとのり、食べ応えがある。


麺はつけ麺もら~麺も同じだが、メニューに合わせて太さを替えている。生地は完成してから少なくとも一晩は熟成させ、2~3日目が食べ頃なんだとか。

麺をすすった時の香りやスープの絡みなど、バランスを考えて完成させた


昼のみの営業だが、すべて1人でこなすため仕込みは深夜までかかる。そんな中川さんの全力が詰まったラーメンは、わざわざ出かけて味わいたい価値のある一杯だ。【東海ウォーカー】

麺の仕上がりを全力で確認する、店主の中川豊さん(写真はイメージです)


大川真由美

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