麻よりも涼しい!?開発への情熱と画期的な技術で生まれた「洗える正絹」誕生秘話に心を動かされる!やまもと工藝『絹DE洗える単衣きもの展』

東京ウォーカー(全国版)

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きもの工房「やまもと工藝」が2025年9月21日(日)から24日(水)まで、代官山ヒルサイドテラス/E棟にて『絹DE洗える単衣きもの』誕生ものがたり展を開催する。

きもの工房「やまもと工藝」が9月21日(日)~24日(水)まで『絹DE洗える着物展』を開催!


やまもと工藝が独自に開発した『絹で洗える単衣きもの』は、はっ水加工に頼らず、絹糸の製造段階から研究を重ねた唯一無二の技術によって生まれた、絹本来の自然な美しさと風合いを保ちながら自宅での水洗いを可能にしたもの。展示会では、そんな『絹で洗える単衣きもの』の全貌とその誕生秘話を初公開する。

過去の展示の様子


本展示会の見どころをチェック!

ここでは、『絹DE洗える単衣きもの』誕生ものがたり展で特にチェックしてほしい内容を紹介する。

1.「洗える絹」誕生秘話&和装の新たな可能性

「絹はなぜ洗えないのか」という根本的な問いから始まり、はっ水加工ではない糸のより方、広幅の生地開発、そして洋服から着想を得た開発の経緯まで、その試行錯誤の軌跡をパネル形式で解説。開発過程で生まれた貴重なサンプル品や誕生にまつわる解説パネルも展示し、洗う前と洗ったあとの風合いの変化を実際に見て触れて、その驚くべき変化を体感することができる。この画期的な生地はきものだけでなく、肌に直接触れる襦袢(じゅばん)として仕立てることも可能で、よりいっそう快適で清潔な和装ライフを提案してくれる。

【写真】実際に着用した様子(モデル着用)


2.「麻よりも涼しい絹」という新提案

夏といえば麻のきものというイメージが強いが、やまもと工藝では麻は繊維の構造上、保温性が高く、透け感がないと熱がこもりがちだと考えているそうだ。一方、絹は吸放湿性に優れ、肌にまとわりつかない軽やかさがあるという。展示では、絹が持つ本来の涼やかさと着心地のよさに着目し、暑い夏でも快適に美しく着られる「新しい夏のきもの」としての『絹で洗える単衣きもの』も、来シーズンに向けて提案してくれる。

絹で洗える着物の手洗いを実際に実演(三越カルチャーサロン「きもの豆知識」のときの様子)


3. ケミカルフリーへのこだわりと絹本来の美しさ

市場に流通する「洗える絹」の多くは、はっ水加工処理や、化学繊維を使用することによって水への耐性を持たせているそうだが、やまもと工藝の『絹DE洗える夏きもの』は、それらに頼ることなく、絹糸の製造段階から工夫を凝らした独自の布地となっている。これにより、絹本来のしなやかで柔らかな風合いを損なうことなく、自宅での手入れが可能に。自然の恵みを最大限に活かした、本物志向のきものとなっている。

カラーバリエーションは約30色


4. 代表・山本宗司さんによる「洗える正絹の誕生秘話トークイベント」

初日のレセプション(9月21日)では、和裁師であり、やまもと工藝代表でもある山本宗司さんによる「誕生秘話トークイベント」が開催された。

和裁師であり、やまもと工藝代表の山本宗司さん


5. 山本宗司さんによる「山本流採寸の会」

美しい着姿は採寸と寸法出しの技術にかかっているという。まるできものが吸い付くようだと評判のやまもと工藝の仕立て技術は、独自に考え抜かれてきた寸法出し技術によるもの。通り一辺倒の採寸と寸法出しとは異なる「マイ寸法」を出してもらうことができる(要予約)。

会期中は、やまもと工藝独自の「マイ寸法」で採寸してもらえるチャンス!


そのほか、会期中はきものと一緒にたのしめる「酒論(さろん)松むろ」セレクトの器や自然派ワインの紹介もあるという。

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