麻よりも涼しい!?開発への情熱と画期的な技術で生まれた「洗える正絹」誕生秘話に心を動かされる!やまもと工藝『絹DE洗える単衣きもの展』
東京ウォーカー(全国版)
本展示会について、担当者に話を聞いた。
――本展示会のターゲットは?
工芸品に初めて触れる層が20代に多く、その後の購入意欲も高いこと、また日本の工芸品が海外市場で高い評価を受け、需要が増加していることから、若年層および海外層は重要な新規ターゲットとなります。若年層には、伝統技術に現代的デザインやポップカルチャーを融合させた作品が支持される傾向があることを踏まえ、「絹で洗えるきもの」のモダンでシンプルなデザインをアピールしたいです。また、視覚的魅力を重視し、きものの新しい楽しみ方も提案します。漫画『銀太郎さんお頼み申す』の読者層(20代~60代)がきものや日本文化に強い関心を示すことから、こうした「和文化コンテンツ」を起点としたアプローチも有効であると考えており、きものや日本の伝統文化への入口としてやまもと工藝の存在を提示します。
――本展示会の見どころは?
絹で洗えるきものは、単なる機能性だけでなく、現代のライフスタイルに寄り添い、手入れの負担を軽減することで、より多くの人が日常的にきものを楽しめるようにするという「実用性」と「サステナビリティ」の物語を訴求します。これは、長く使える良質な製品への若年層の関心にも合致するメッセージだと考えています。自宅で手軽に洗濯できることできものへの心理的ハードルを下げ、日常着としての新たな価値についても提案します。そして、「伝統を重んじながらも、現代の生活に寄り添い、進化し続けるやまもと工藝」という一貫したブランドメッセージを確立することで、多様な層に響く魅力的なブランドイメージを構築できると思っております。
――アイデアはどのようにして生まれましたか?
開発アイデアは、絹地を使った和服風の洋服を作ることから始まりました。洋服であれば、洗えることが重要なポイントとなります。さらに涼しく通気性のよい布を探していましたが、よいものがなかったことと、「麻は涼しい」や「絹は洗えない」という定説は、布や糸を理解している者からすると、知識不足が招いている誤解であると思っていました。
正しい知識を持つことで、伝統や技術は引き継がれていきます。また、それらは常に新しくアップデートされていかなければならないものです。やまもと工藝は、常に世の中の定説を検証し直し、よりよいものを、現代の生活に合わせて提案したいと思っています。そのような哲学のもとに、化学薬品に頼らず「絹でも洗うことができる」という新しい常識を技術の革新によって生み出しました。技術的なことを言うと、絹は糸に撚りがかかっているから縮みます。その撚りを工夫することで縮みを防ぎ、洗えることを可能にしました。
そして、この技術を可能にし、さらに幅広で織る技術者が見つかったことで、より効率的に生地を生成し、価格を下げることにも成功しました。いくつもの出会いによって作られた「絹で洗えるきもの」は、日本の伝統文化と技術を継承しながらも、進化を続ける和装文化の新しい常識となっていきます。
――ユーザーへのメッセージは?
代表の山本宗司は、東村アキコさんの漫画『銀太郎さんお頼み申す』に登場する和裁師のモデルとなっています。豊富な知識と斬新なアイデアにより、多くのきもののトレンドも作り上げてきました。例えば、久米島紬のデザインを担当した際に、これまで存在しなかった大柄の意匠を用いることで、あちこちで同じような大柄のデザインが生まれるようになりました。「絹で洗えるきもの」も、そのようなきものの業界のトレンドになることを願っています。
<『絹DE洗える単衣きもの』誕生ものがたり展 開催概要>
期間: 2025年9月21日(日)~24日(水)
場所: 代官山ヒルサイドテラス/E棟(東京都渋谷区猿楽町29-8)
入場料: 無料
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。
この記事の画像一覧(全7枚)
キーワード
テーマWalker
テーマ別特集をチェック
季節特集
季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介
全国約700カ所のイルミネーションを、エリアやカレンダーから探せる完全ガイド!クリスマスマーケット情報も!
全国1400カ所のお花見スポットの人気ランキングから桜祭りや夜桜ライトアップイベントまで、お花見に役立つ情報が満載!
おでかけ特集
今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け
キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介







