町長に直撃! 十勝東北部三町それぞれのイチオシは?

北海道ウォーカー

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北海道・十勝地方の東北部にある足寄町、本別町、陸別町では、町の地形や風土を生かした産業に力を入れ、地域色のある名産品などを生み出しています。また湖や星空など、ありのままの自然が感じられる、素晴らしい観光スポットも見どころ。今回は、誰よりも町を知り、そして町を愛している町長に、魅力を聞いてきました! きっとどの町も行ってみたくなりますよ!

「心も体も浄化される“時が止まる湖”」(足寄町:安久津勝彦町長)


阿寒摩周国立公園にある「オンネトー」


足寄町といえば日本一面積の広い町だったり、松山千春の故郷として有名ですが、おすすめしたい観光スポットや名産品はまだまだたくさんあると安久津町長は言います。そんな町長の一押しは、国立公園満喫プロジェクトにも選定された、阿寒摩周国立公園にある「オンネトー」。

「活動中の雌阿寒岳の麓にある5色の色を持つ神秘の湖と、その周囲に広がる手つかずの森は癒しのスポットで“時が止まる湖”と呼ばれるほどなんです。その静寂の中でゆったりと時を過ごせば、心も体も浄化される気分になりますよ」とその魅力を語ります。

最近注目の名産品「足寄のたきつけ」


名産品はチーズやらわんぶきの加工品などが代表的ですが、町で積極的に取り組んでいる障がい者支援から生まれた「足寄のたきつけ」は、ぜひ注目して欲しいアイテム。「おが屑を蝋で固めていて、従来のたきつけのように灯油の臭いがなく、煙も少ない優れもの。しかも本来は廃棄される木くずやろうそくを再利用したエコな一品なんです」。このような新しい商品を生み出すなど、町ぐるみで障がい者の支援と自立を支えていると町長は語ります。

最後に「まずは大らかな雰囲気と大自然が広がる足寄町に、ぜひ一度お越しください」と語った安久津町長。訪れればまだまだ新しい魅力を発見できるかもしれませんね!

「足寄のたきつけ」を手にする足寄町・安久津勝彦町長


「ここでしか食べられない豆のお菓子」(本別町:高橋正夫町長)


見どころ満載の本別公園


本別町で生まれ育った高橋町長(※高ははしご高が正式表記)は、誰もが認める町のエキスパート。そんな町長が太鼓判を押す観光スポットが、義経の里本別公園。川と岩山に沿った公園は自然豊かな環境ですが、特筆すべきは公園とは思えない施設や見どころの多さだと言います。

「公園内にある神居山は子供でも登山が楽しめ、展望台もあります。その他にボートが楽しめるかぶと池、テニスコート、キャンプ場、ゴーカート場にアスレチック等々、子供から大人まで満喫できるアクティビティが充実しています」と語る高橋町長、特に春がオススメなんだとか。「エゾムラサキツツジとエゾヤマザクラが一斉に開花するので、花見の時期にはぜひ来ていただきたいです」。

また本別公園は義経伝説ゆかりの地でもあり、義経山や弁慶洞など伝説にまつわる名所と、ユーモラスな義経と弁慶の銅像も話題。さまざまな見どころを持った自然豊かな公園としてぜひ足を運んで欲しいとのことです。

黒皮のいんげんを使った「いんげん豆ようかん」


日照時間が長く豆の生育に適していることから、豆の町としても親しまれている本別町には、多くの豆加工品があります。「中でもオススメなのは、くり豆と黒皮のいんげんなどを使った羊羹や最中で、町ならではの逸品です」。

最後に町長がとっておきの名産品を紹介してくれました。「私が愛飲する、麹だけを原料にした健康飲料『麹のめぐみ』。これから注目の商品ですよ」。豊かな自然が生み出すアクティビティスポットと、体にやさしいグルメ。訪れるだけでさらに健康になれるかもしれませんね。

とっておきの名産品「麹のめぐみ」を紹介する本別町・高橋正夫町長


「日本一の寒さが生み出す冬景色」(陸別町:野尻秀隆町長)


寒さを体験する一大イベント「しばれフェスティバル」


日本一寒い町として名高い陸別町。2016年には過去10年の気象データが分析され、本当に日本一寒いということが実証されました。「寒い」と聞くと外出が億劫になりがちですが、厳しい寒さから作り出される幻想的な自然現象は必見だと、野尻町長は語ります。「キラキラと輝くダイヤモンドダストや、川面に立ち上る気嵐(けあらし)は、極寒がつくり出す陸別町の冬の風物詩ですよ」。

野尻町長は数年の間いったん町を離れたことで、特有の風土が生み出す独特の美しい冬景色はこの町ならでは、と実感したそうです。そんな冬の絶景と、寒さを体験する一大イベント「しばれフェスティバル」(2018年は2/3~4開催)がなにより町の自慢とのこと。「夜になると、満天の星空という言葉だけでは表現しきれないほどの星や流星、光り輝く月が夜空を彩ります」。

最近人気上昇中のエゾシカ肉を使った商品(写真は缶詰)


また山菜の加工品をはじめ、自然の恵みを生かした名産品も多い陸別町ですが、最近人気上昇中なのが、エゾシカ肉を使った商品。「ジビエとして最近注目されていることもあり、『りくべつ鹿ジャーキー』や『りくべつ鹿カレー』などラインナップも充実していますよ」。

テレビCMの影響などもあり少しずつ知名度が上がってきている陸別町ですが、「多くのみなさまに日本一寒さを体感していただきつつ、冬の情景を楽しんでいただけるとうれしいですね」と語る野尻町長。日本で一番の寒さとそれが生み出す景色を見に行ってみませんか?

「りくべつ鹿ジャーキー」「りくべつ鹿カレー」を紹介する陸別町・野尻秀隆町長


取材の間も、ここに書ききれないくらい楽しい話をしてくれた三町の町長。まさに個性豊かな町長たちが、三町それぞれ異なった魅力を表しているようでした。町を知り尽くした町長ならではの、オススメスポット&名産品の数々。ぜひ足を運んでその目で確かめてみてはいかが?

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