豚骨ラーメン発祥の地は、実はうどんも激戦区!久留米の“うどんの名店”6選

九州ウォーカー

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

豚骨ラーメン発祥の地として知られる久留米市だが、実は古くから、うどんを食する“うどん文化”が根付いている。もともと、久留米市に流れる筑後川流域は小麦粉の名産地。昔はおかずの一品として、各家庭でうどん作りがなされていた。筑後うどんといえば、柔らかな食感の博多うどんよりも少しコシのある麺が特徴的で、ダシがしっかりと効いたスープが主流だが、久留米のうどんは、店によって麺の柔らかさもスープもさまざまだ。

そして今、久留米はうどん激戦区。強い人気を誇る筑後うどんの老舗店はもちろん、ユニークな創作うどんを出す店や話題のブランド店など名店ぞろい。なかでも、今回は久留米を訪れる際に絶対食べておきたい6軒を厳選。さあ、こだわり抜いた一杯を味わいに行こう!

筑後うどんの老舗が作るやさしい味わい「煮込みうどん 久留米荘」


1948(昭和23)年に久留米・六ツ門で創業(※現在は久留米市津福本町にて営業)。看板メニューは、久留米っ子のソウルフードとして、今なお深く根ざしている煮込みうどん。博多うどんと同じく、ふんわり柔らかな茹で置き麺が特徴の「筑後うどん」の代表格だ。オホーツクの昆布と煮干しを絶妙な割合でブレンドしたダシは、表面に細かい泡が立つのも興味深い。

「煮込みうどん 久留米荘」の「ごぼう天うどん」(450円)。スープの表面に浮く“泡”も同店の特徴。心地よい歯ざわりのごぼう天、ふんわり柔らかい麺、煮干しが香るダシがマッチ


定番人気の「ごぼう天うどん」(450円)は、ふっくらした麺を煮込むように、ダシと茹で絡めていくことで、表面に細かい泡が立つ。ごぼう天は食べやすい細切りで、衣がしっかりとした歯応え。夕方には品切れになることも多い。

煮干しを大量に使いしっかりと強火で煮込むため、煮干しの味が濃く、香りが強い。エグミ、臭みがないのがいい


同店のうどんは、茹でた細めの麺を、さらにスープと一緒に火にかけるという“煮込みうどん”が特徴。軟らかな食感で、これぞ筑後うどんの味だ。

モッチリ麺と天然の旨味が絡み合う「立花うどん」


多い日で1日およそ1500杯を売り上げる名店で、長時間熟成させた自家製麺の茹で時間は、なんと30分!という驚きの長さ。フワッとした口当たり、モッチリとした麺は、感動の食感だ。ダシに使う利尻昆布は1年以上寝かしてから使用するなど、厳選素材の旨味を最大限に引き出したスープも定評がある。

「立花うどん」の「肉ちくわ天うどん」(650円)。不動の人気を誇る肉うどんに、自家製ちくわ天をトッピング


じっくりと味を染み込ませた肉と自家製のちくわ天をトッピングした「肉ちくわ天うどん」(650円)は必ず食べておきたい一杯。ダシは、利尻昆布やカツオ節など、ほとんどが天然食材を使用する。

創業以来の手作りする麺は、モチモチ食感の中太麺。湯がくときに表面を少し荒れさせることで、口の中でダシの旨味が広がるように工夫されている。

1日100食の限定!手打ちの麺が絶品「ゆう助うどん」


こだわりの自家製麺は“手練り・手打ち”の完全手作りで、1日100食限定!茹で置きせず、注文を受けてから茹で上げた麺は細目で、程よくコシがある。昆布やカツオをたっぷり使用し、手間ひまかけてとった手作りダシは風味豊かで、つい飲み干してしまいたくなるおいしさ。

「ゆう助うどん」の「肉うどん」(620円)。甘辛い肉と風味豊かなダシは、相性抜群!


定番の「肉うどん」(620円)は、注文を受けてから生肉に火を通し、味付けするため、肉の食感がいい。天ぷらなども揚げ置きは一切しないなど、いつでも最高においしい一杯を目指して提供している。

人気ブランド“豊前裏打会”ならではの弾力ある麺が自慢!「心味」


九州を中心に全国に店舗を構え、行列ができるほどに人気の「豊前裏打会(ぶぜんうらうちかい)」の系列は、久留米では「心味」だけ。注文を受けてから麺を切るという“切りたて、茹でたて”の旨さにこだわり、透き通るほどに美しい細切りの麺はコシが魅力。

「心味」の「ごぼう天うどん」(550円)。ごぼうのボリュームがとにかくすごい一杯


定番メニューは、ボリュームたっぷりの「ごぼう天うどん」(550円)。注文を受けてから、薄くスライスしたごぼうを丸い形に揚げるためアツアツの状態で食べることができる。黄柚子胡椒をかけると、味の変化が楽しめる。

「心味」の「とりそぼろうどん」(550円)は、みんなに愛されるやさしい味わい


大将のイチオシは「とりそぼろうどん」(550円)。開店当初は隠れた人気メニューであったが、今ではこの一杯を目当てに来店するファンも多いという。自家製の鶏そぼろは、試行錯誤の末に完成したもので、甘辛さが絶妙だ。


透明感があって、弾力あるモチモチの麺は、豊前裏打会ならでは。讃岐うどんや博多うどんとは一線を画し、独自の製法で作る麺は、ぜひ食べておきたい。

ゴロっとのった贅沢肉と“黒スープ”のうどん「蛙屋」


小倉発祥の「どぎどぎうどん」をアレンジしたうどんで、ダシや麺はすべて手作りする。コシのある太打ち麺と、濃い口醤油で仕上げる“黒スープ”が特徴的。看板メニューは「肉うどん」(580円)で、ボリュームたっぷりで文句なし。木曜日から日曜日の夜はバーとして営業し、うどんだけでなく、お酒や一品料理も楽しめる。

【写真を見る】黒スープとゴロっとのったお肉がインパクト大!「蛙屋」の看板メニュー「肉うどん」(580円)。


一番人気の「肉うどん」(580円)は、コシのある太打ち麺と、ゴロゴロとした煮込み肉の食べ応えがある。スープはあっさりとした甘辛味。肉のほかに、モヤシと卵ものり、一杯でさまざまな食感を楽しめる。

同店ではなんと、うどんの店では珍しい“替え麺”があり、「うどん麺」(100円)と「そば麺」(150円)から選べる。麺だけでなく、スープまで付くのも嬉しい。ランチはもちろん、ちょっとお酒を飲みたいときや飲んだ後のシメになど、さまざまなシーンに合わせて利用できる。

和・洋・中にアレンジ!ユニークな創作うどん「UDON こなから」


カルボナーラうどん、ねぎ焼きうどんなど、“和・洋・中”の要素を取り入れたオリジナリティ溢れる創作うどんが自慢。麺はすべて手打ちで、「平打ち麺」と「細麺」の2種類をメニューによって使い分ける。うどんだけでなく、季節の一品料理や日本酒も豊富に取りそろえ、夜はお酒とともにあれこれつまんだ後に、うどんでシメよう。

「UDON こなから」の「トマトスープうどん」(750円)など、うどんに和・洋・中を融合させたメニューがずらりと並ぶ


ユニークなメニューがいっぱいだが、ぜひ一度食べてほしいのが、「トマトスープうどん」(750円)。和の要素を取り入れたミネストローネ風の一品で、あっさりとした味わい。とりわけ女性客に人気。

店名のとおり、麺は“粉から”手作りして仕込むというこだわりぶり。「平打ち麺」と「細麺」の2種類を用意し、うまく使い分けている。創作うどんに限らず、季節の素材を使った四季折々の一品など、どれも秀逸なので、さまざまな料理を試してほしい。

【九州ウォーカー編集部/取材・文=門司智子】

門司智子

この記事の画像一覧(全8枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

花火特集

花火特集2025

全国約900件の花火大会を掲載。2025年の開催日、中止・延期情報や人気ランキングなどをお届け!

CHECK!全国の花火大会ランキング

CHECK!2025年全国で開催予定の花火大会

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る