【福岡うどん愛】ゴマ味噌派か、カレー南蛮派か。常連が愛する「うどん杵むら」の二大巨頭

九州ウォーカー

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福岡市警固の上人橋通で10年、その後薬院へ移転し早9年。創業より19年、博多でもなく、讃岐でもない、「うどん杵むら」にしか出せないうどんを2代目店主の中山雅弘さんが守り続ける。店内には料理への熱意と、もてなしの心があふれる女将直筆の張り紙。変わらない味と、店が醸す柔らかな雰囲気に惚れ込んだ常連たちが通い続ける。

店内にある手書きの張り紙からは女将の温かい人柄がうかがえる




創業当時から不動の人気。味噌の香りがふわりと漂う上品なゴマ味噌うどん


【写真を見る】「ごま味噌うどん」(880円)。甘味の強い国産白味噌を使用する


国産素材から取ったダシに秘伝の白味噌を溶かした「ごま味噌うどん」(880円)は、創業当時からある看板メニュー。かつては冬季のみ提供していた限定ものだったが、“これしか食べない常連さんがいた”ため、通年出すようになった。つるりと喉を通る生麺に対して、自家製の揚げつくねにはレンコンなど歯ごたえのある根菜を入れ、食感にメリハリをつける。最後に柚子の皮を添えたら、味、香り共に繊細な一杯が完成する。

半熟卵と濃厚カレーがとろりと絡む、カレー南蛮うどん


「カレー南蛮うどん玉子入り」(800円)。半熟の黄身が混ざるとマイルドな味わいになる




「ごま味噌うどん」に並び、お客の半数が注文するのが「カレー南蛮うどん玉子入り」(800円)だ。野菜が溶け込む濃厚なカレーに和風ダシを組み合わせ、煮込む。火から外す少し前に落とした卵は、テーブルに運ばれてくるころには絶妙な半熟具合に。コシが強過ぎず、柔らか過ぎない、もっちりとした麺に絡めて召し上がれ。

昼間からしっぽり飲み、シメにうどんを食べるのもあり


「牛すじ煮込み」(600円)。柔らかくなるまで煮込まれた牛スジにパンチの利いた柚子胡椒が合う


厨房で腕を振るう2代目店主の中山雅弘さん






うどん店でありながら、酒を提供するスタイルも昔から変わらない。最近では女性の一人客も増えたという。木を基調とする温かみのある内装と、多くはない席数が、つい通いたくなる理由のひとつだろう。カウンターからは真剣に調理と向き合う中山さんの姿がよく見える。「気温や湿度は毎日違うから」と、麺の茹で具合を何度も確認するそのまなざしに、一杯へのこだわりを感じることができるはず。

【九州ウォーカー編集部/文=小島加奈子(シーアール)、撮影=本田純一】

小島加奈子(シーアール)

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