【本誌連載の拡大版】湘南ベルマーレ坂本紘司選手「J1目前インタビュー」(1)

2008年11月13日 23:41更新

横浜ウォーカー

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年間42試合を戦う過酷なJ2戦線も11/13時点で、残り3試合を残して、4位! J1昇格圏内のベルマーレにあって、精神的にもポジション的にも中心的存在の坂本選手にインタビューを敢行。「湘南ベルマーレ」としての新しい歴史を築くべく…2000年以来の悲願達成、ことしこそ!

――いよいよJ2も大詰めですね。J1が見えています。

「6月に3連敗した時期がありましたけど、そこでズルズルと落ちずに上位に踏み止まることができたころから、今シーズンはJ1昇格へのチャンスだと思ってきました。ベルマーレは強くなった、昨シーズンよりもレベルアップしたと感じることができたので。僕自身だけでなく、チーム全体にそういう雰囲気があります。だからこそ、このチャンスを何としても生かしたいですね」

――レベルアップした点を具体的にあげると。

「昨シーズンは6位でしたけど、最終節までJ1昇格の可能性は残していたので、その意味で緊張感のある試合を経験した若い選手たちがそれを糧に精神的にタフになった、と感じています。ここは大事だという試合で勝てているし、ここは負けられないという試合でしっかりと結果を残してきた今シーズンのここまでを振り返っても、これまでに積み上げてきた精神的な部分がチームをたくましくした、と実感できます」

――00年にジュビロ磐田から移籍してきた坂本選手の湘南ベルマーレでのキャリアは、そのまま湘南ベルマーレのJ2における歴史です。

「若い選手、例えばFWの石原直樹が今シーズンはすごく活躍していますけど、彼も高校を卒業してもう6年目でその間に積み上げてきたものがあるんです。そうやって何年もかかって育ってきた若い選手の力と、昨シーズンあたりから補強している経験豊富なベテラン選手の力がうまく融合していると思います。いままでのベルマーレは若いチーム、勢いのチームというイメージを持たれていましたけど、いまは明らかに違います」

――03年、04年のシーズンは10位に甘んじたこともありました。

「ベルマーレのチームカラーがまだ固まっていなかったというか、チーム作り、チームの方針というものがいまひとつ定まっていなかったということがあって。若い選手が多かったこともあり、いい試合をしても結果を出せない、最後は若さが出てしまう、経験のなさが勝敗を分けてしまう、ということの繰り返しでした。僕もこの12月で30歳になるので、ここまで味わってきた苦い経験というものをこのチームに生かしていけたら、と思ってプレーしています」

――改めて振り返ると非常に辛い時期もあった、と。

「ホント、いろいろありましたからね。移籍して最初のころは監督も頻繁に替わって、その度にチームカラーも変わって、一貫性がなかったかも知れないですね。ベルマーレってどういうチームなんだって聞かれても、ウチらしいサッカーをしようって言われても、正直、自分でもちょっとわからないような時期があったのは事実です」

――その意味で、コーチ時代から湘南ベルマーレを指導してきた現在の菅野将晃監督の存在は大きいのではないでしょうか。

「コーチの時から選手を見てきていますからね。石原もその当時は試合に出ていなかったけど、菅野さんがずっと見てきて、育ててきていまがある。そういった一貫性はすごく大事だと思うんです。J1昇格をなかなか想像できないようなシーズンもありましたけど、ここ何シーズンかはずっと一貫性を持ってやってきて、それと同時にチームも上向きになり、結果も出てきているというのはありますね」

――いまではチームカラーがしっかりと定まってきたんですね。

「J1のチームだと突出した個人を核にしてチームを作る場合がありますけど、ウチは全員サッカー。全員で守備をして全員で攻めよう、相手より走って躍動感のあるサッカーをしよう……いまの菅野監督がずっと言ってきたことなんです。選手個々の力で相手を上回るというより、チーム全員が相手より走り、相手を圧倒して勝つというチームカラーを明確に示せるようになってきたと思います。ウチに入った選手は全員そこを理解しているし、そういう選手でないと試合にはゲームに出られないので、意思統一みたいなものが自然とでき上がってきましたね」

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