「給与未払い」「労基介入」ブラック企業での社畜体験で疲弊→「いっそ猫になってしまいたい」を漫画化【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
理不尽な長時間労働、サービス残業、殺伐とした人間関係……。そんな「ブラック企業」に疲弊する現代人にとって、一度は夢見る究極の現実逃避がある。それは、「いっそ猫になってしまいたい」という願いだ。
愛猫家で漫画家の清水めりぃ(
@zatta_shimizu
)さんが描く『ブラック企業の社員が猫になって人生が変わった話』は、まさにその願望を形にした作品だ。
Xでの4ページ投稿から始まった「猫への転生」
本作が誕生したきっかけは、意外にも単なる「思いつき」だったという。最初はX(旧Twitter)に投稿したわずか4ページの完結漫画だったが、それが大きな反響(バズ)を呼び、編集者の目に留まったことで書籍化が決定。気が付けば人気シリーズへと成長した。
主人公がなぜ猫になったのか――。その理由は著者の中でもあえて「ふんわり」させているという。理由よりも、猫になったことで手に入れた「自由」と、それによって変わっていく周囲との関係性が、読者の心を解きほぐしている。
著者自身の「ガチすぎる」ブラック企業体験がスパイスに
作中に登場するブラック企業は、労働基準監督署が介入しそうなレベルの劣悪な環境だ。実はこれ、清水さん自身がかつて経験した「給与未払い」や「労基介入」といった実体験がベースになっている。
「ガチなネタは漫画に描けないので蓋をしている」と語るほど壮絶な過去があるからこそ、そこから解放されて猫として過ごす日々の尊さが、よりリアルに伝わってくる。
ペンネームの由来も「愛猫」から。あふれんばかりの猫愛
著者・清水めりぃさんの猫への愛は筋金入りだ。ペンネームの「めりぃ」という名前も、今は亡き先代猫を含む愛猫3匹の名前から一文字ずつ取って付けられたもの。
「想いをすべて言葉にしたら、猫に引かれるかもしれない」と笑うほど深い愛を持って描かれる猫たちは、どのコマも生き生きとしており、猫好きにはたまらない。清水さんは「猫はいくら描いても飽きない」と語り、これからも猫を題材にした創作を続けていく意欲を見せている。
取材協力:清水めりぃ(@zatta_shimizu)
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