和田雅成「発信し続けていけば世の中は変わる」作品作りに向き合う心情を語る
東京ウォーカー(全国版)
映像の世界の概念をぶっ壊したい
──本作はVlogがきっかけで物語が展開しますが、和田さんは日常を写真や動画で記録するタイプですか?
【和⽥雅成】仕事柄、写真は本当によく撮るんですけど、この仕事をしていなかったらたぶん全然撮らないと思います。でも、猫はとんでもなく撮ります!だから、写真フォルダは仕事で撮った自分の写真と猫の写真しかなくて、ナルシストみたいですよ(笑)。
──ちなみに、和田さんが高校生の頃に夢中になっていたことはどんなことですか?
【和⽥雅成】バイトです!宅急便の荷物の仕分け作業を高校の3年間やっていました。そこで時給が上がった人が2人しかいないんですけど、そのひとりが自分なんです。なんでそんなにお金を稼ぎたかったかというと、あるきっかけでプロボウラーの方と勝負をしたときに勝ててしまって、プロになれるかも…と思ったんですよ。それで、バイトで稼いだお金はほとんどボウリングに消えました(笑)。それまではひたすら野球をやっていて。絶対にプロになれると思って打ち込んでいたんですが、途中で無理だなって感じたんです。野球のうまいヘタよりも、自分が気に入らないからっていう理由で理不尽な目に合わされるみたいな上下関係の厳しさがあって。これが続く世界なら、自分はいられないと思ったんですよね。
──言葉を選ばずに言うと、芸能界にもそういう面がありそうなイメージなのですが…。
【和⽥雅成】そうですね。以前、映像畑のスタッフさんから、舞台俳優は少し立ち位置が違うというような空気を感じたこともありました。もちろん最低限の礼儀は必要だと思うんですけど、舞台って変な上下関係にこだわるというより、「目の前のお客様に届けるものをみんなで作ろうぜ」みたいな感じなので、ドラマの現場で「懐かしいぞ、この感じ…」と昔を思い出しましたね。でも、そのときは絶対見返してやろうと思いましたし、そういう映像の世界の概念をぶっ壊したいと思っているんです。まだまだ僕なんか何言ってんねんって感じですけど、でも発信し続けていけば世の中は変わると思っていて。経験がないことをバカにしたりする人たちがいなくなるべきだと思うし、そういう心情でいいものを作っていきたいなと思っています。
──今のお話もボウリングでプロを目指していたお話からも、目的を決めたら、そこを目指すパワーがすごい方なのかなという印象を受けました。
【和⽥雅成】好きなことは、やっぱり突き詰めたいっていうのはありますね。それこそ今は役者という職業が好きだから突き詰めたいですし、好きなものに対しては目標を立てて向かいたいと思っています。今の仕事も好きだからこそやれてますけど、売れ続けることが目標なので、今はそれに向かっている感じです。
2026年は新しい出会いにも期待
──本作が1月16日公開ということで、2026年の抱負や目標についても伺えたらと思います。
【和⽥雅成】売れる、売れるって毎年言ってるんですけど、もう売れてろよって自分でも思うんですよ。だからこそ、売れるっていうよりは「売れてろ」っていうのが目標です。
──そのためにやりたいことや自分の課題として、今感じていることはありますか?
【和⽥雅成】この職業って技術ももちろんですけど、本当に人との出会いがたぶん大半を占めているんですよね。もっと磨かなきゃいけないものがあると思いながらも、売れる準備はもうだいぶできてるぞっていう気持ちもあって。だからこそ、出会いって難しいですよね。でもそれこそ、2025年に『あなたを殺す旅』というFODの配信ドラマに出させていただいて、初めてBL作品に打ち込んだんです。そこで、初めましてのスタッフさんやお客様と出会うことができて、そこから今後広がるものがあるんじゃないかと楽しみにしています。
──BLドラマブームともいえる昨今ですが、やはり反響を感じますか?
【和⽥雅成】売れている人たちが出演しているドラマもある中で、総合ランキングの1位を何度か取れたことがすごく自信にもなりました。BL作品に対して思うところがある方もいるかもしれませんが、見てもらえれば、自分たちやスタッフさんがどれだけの想いをこの作品にかけているのかが伝わると思いますし、ヤクザ×BLという切り口も含め、ただブームというだけではなく、芝居としても勝負できる作品だったと思っています。
──新しい出会いという意味では、YouTuberのコウイチ監督が撮った今作もまた、世界を広げてくれそうですね。
【和⽥雅成】今までにない界隈の方たちに見てもらえるものになると思います。逆に、映画やドラマをよく見る方たちに「この作品、今までと違う感覚だなぁ」みたいに感じてもらえたらすごくいいなと思いますし、「なんかおもしろかった」という感想をもってもらえたら監督の想いともつながっていくんじゃないかな、と。この作品にはそういう魅力があると思うし、それが強みでもあると思います。
撮影=大塚秀美
取材・文=大谷和美
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