凛としたツバキは冬から早春が見ごろ!久留米の「世界のつばき館」へ

九州ウォーカー

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ベトナムの原種ツバキで、厚みのある花が特徴の「ハイドゥン」


B級グルメの聖地、また酒処として知られ、真っ先に“久留米のグルメ”が取り上げられることが多い久留米市だが、今回注目したいのは花の「椿」(ツバキ)。雄大な耳納連山、筑後川を有する同市は農の恵みも豊かで、実は、ツバキの生産量、品種開発の豊富さも全国有数なのだ。なかでも草野地区はツバキの古木が多く、江戸時代より苗木や植木の生産が盛んに行われてきた。その歴史を背景に、原種ツバキをはじめ世界のツバキを収集、展示する施設として2013年にオープンしたのが「世界のつばき館」(久留米市草野町)だ。

世界のつばき館。ツバキ展示施設、ツバキ庭園、情報交流施設からなる。約400m離れた場所に「久留米つばき園」もあり「つばきの小径」で結ばれている


ガラス張りの展示ハウスには、ベトナム、中国、日本の原種ツバキ110種以上を展示。また屋外のツバキ庭園には久留米で生まれた「久留米つばき」など約90種140本が植栽され、例年11月から3月にかけて多彩なツバキを無料で観賞できる。展示施設内は、ヤブツバキ(12〜5月)メインの日本ゾーン、ホウザンツバキ(1~3月)などが咲く台湾ゾーン、メガセパラ(12~1月)をはじめとするベトナムゾーンなど国別に植樹。さらに、近くには3万平方メートルの敷地に500品種2000本のツバキが植えられた「久留米つばき園」もあり、「つばきの小径」で結ばれた両施設を散策しながら楽しめるのがいい。

久留米つばき「正義」。販売する「つばきジェラート」はこの花を模している


凛とした美しさが印象的なツバキの花言葉は、控えめな優しさや誇りなど。花が心を和ませてくれるだけでなく椿油に代表される加工品にもなる。「世界のつばき館」では、肌に良し、髪に良し、食して良しの久留米産椿油「里のしずく」(800円〜)を販売しているほか、椿油を練り込んだ「久留米つばきジェラート」(350円)も人気。2018年3/10(土)、11(日)、17(土)、18(日)には「久留米つばきフェア」を開催。メイン会場となる同館では、椿油搾り実演、まちかど市、つばきの小径ガイドツアーが行われ、17(土)、18(日)のオープンガーデンでは樹齢300年のツバキの古木が公開されるなど、草野地域一帯で多彩な催しがある。

【写真を見る】久留米つばきジェラート(350円)。森光牧場の生乳、あまおう、椿油などすべて久留米産の素材を使用


ツバキの切り花や鉢物などを展示。壁は、久留米市産の杉の木を使い温かみがある


地元産の椿油「里のしずく」は800円〜


[世界のつばき館]福岡県久留米市草野町矢作490-2/0942-47-1821/9:00〜17:00/第3木曜休み(祝日の場合は翌日)

【九州ウォーカー編集部/文=上村敏行、撮影=菅祐介】

上村敏行

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