お前は今までに食ったバーガーの数をおぼえているのか？ジョジョ好きなら必食ッ！のハンバーガー店「バーガリオン」

「ジョジョの奇妙な冒険」という大人気マンガがある。歴史ある大作は一般人から著名人まで多くのファンを生み出したが、それはハンバーガー店の店主も例外ではない。大阪・阿波座にある「バーガリオン」も、この作品に魅せられたハンバーガー専門店だ。

「僕が『バーガリオン』に勤めた理由ですか？　元々ハンバーガー好きだったということもありますけど、オーナーの西村（周平）さんの人柄に惹かれたことが一番の理由ですね」。地下鉄中央線阿波座駅から徒歩2分の場所にあるハンバーガー店「バーガリオン」で、店長の村田和士（やまと）さんは笑顔でそう話した。

「バーガリオン」の創業は2012年。オーナーである西村さんが創業し、今や関西のハンバーガーマニアが「大阪で5本の指に入る」と口々に語るほどの名店だ。西村さんは「バーガリオン」のほか、難波に「ザ・ブッチャー」、そしてハンバーガー好きから「伝説のハンバーガー店」として必ず名前があがる西宮の名店「エスケール」も17年から引き継ぐことになり、忙しい日々を送っている。

元々は住宅リフォームの会社で営業職をしていた村田さん。休みの日に趣味でハンバーガーを食べ歩いている中、「バーガリオン」に出会った。「ハンバーガーが美味しいお店はいっぱいあったんですけど、オーナーの西村さんがいつも言っていたんですよ。『いつか必ず、ハンバーガー店としてアメリカに行く』って」。その西村さんの言葉に惚れ込んだ村田さんは、17年1月に「バーガリオン」の門を叩いた。まだ1年未満の新米店長だが、その情熱は誰にも負けない。

人気ナンバーワンのハンバーガーを作って欲しいとお願いすると、「今日はハンバーガールのきのこちゃん（後述）が来てくれているから、モッツァレラマッシュルームバーガー（1250円）にしましょうかね」と、フットワークが軽いのも村田さんの特長。バンズは大阪・土佐堀のパン店「にちにち」特製で、直径約11センチ。何度も試作を繰り返し、サクサクと歯切れのいい食感に仕上げた。

パティはオージービーフと但馬牛のブレンドで120グラム。チャックロール（肩ロース）をお店でミンチにし、食べるとまるでステーキのような肉肉しさを感じることができる。鉄板でなく直火で焼き上げる理由は、パティを焼きすぎることなく、火がしっかりと中まで通り、パティが縮むことがないからだそう。

野菜は淡路島レタス、熊本産トマト、レリッシュを使う。ソースとしてはマヨネーズ、マスタードのみ。ほか、マイタケ、モッツァレラチーズを乗せて完成だ。パティそのものにしっかりと肉の濃厚なうま味が詰まっているので、モッツァレラチーズとマイタケでマイルドに味を調整。女性に絶大な人気を誇っている。

ハンバーガーのレギュラーメニューが30種超えと、専門店の中でも群を抜いて多いメニュー数に加え、マンスリーバーガーにも力を入れている。「西村さんや僕が漫画好きで。特に『ジョジョの奇妙な冒険』や『嘘喰い』が大好きとあって、漫画からイメージしたメニューを考えたりしていますね」。

かつては西村さんのアイデアで、「ジョジョ」のスタンドの名称がついたカクテルも販売していたと言う。トイレのマークもジョジョ立ち！　店名の由来も「『ジョジョリオン』って漫画、知ってますよね？」とニンマリ。

ちなみに取材時のマンスリーバーガーは「エンプレスバーガー」で、「ジョジョの奇妙な冒険」の第3部に登場するエンヤ婆をモチーフにしたものだ。「マンスリーバーガーは僕が考えていて、それを西村さんに提出すると、かっこいいデザインのメニュー表が送られてくるんです」と村田さんは笑う。ちなみに18年1月はプルコギを使ったハンバーガーを予定しているそう。17年11月に近所の坦々麺屋さんとコラボしたことから、世界各国の料理をハンバーガーに昇華させることに手応えを感じたことがきっかけだ。

「バーガリオン」はハンバーガーのデリバリーも行っている。近隣は1500円以上、遠方は2500円以上の注文から対応しているが、月に200件以上のオーダーがあるほど大盛況だ。配達エリアは福島や中之島、九条、北浜とどんどん拡大しているそうなので、随時お店のfacebookなどをチェックすれば、オフィスランチで極上のハンバーガーを食べられるかも？

「ハンバーガー専門店として、ご飯系メニューは取り扱わず、これからもハンバーガー一本で勝負していきます」と村田さん。おひとり様や女性だけでも入りやすい、清潔で明るいお店作りをモットーとしている。「バーガリオン」でハンバーガーを食べて、祝福（リオン）を感じよう！

連載担当の薮（西日本ハンバーガー協会）も実食。「バンズは改良を重ねられ、来るたびに進化したハンバーガーが食べられることも魅力です。オーナーの西村さんが手掛けている難波の『ザ・ブッチャー』や西宮の『エスケール』と合わせて、食べ比べるのもオススメですよ」。

世界初のご当地バーガーアイドル・ハンバーガールZが、「バーガリオン」を訪問！

ハンバーガーから生まれた妖精・ハンバーガールZの和牛100%担当のくぅちゃんと、きのこ担当のむーちゃんが、「バーガリオン」へ。

和牛100%くぅちゃん「ハンバーガーにマッシュルームをふんだんに使用した斬新なハンバーガー！ スパイシーなパティ、肉厚なマッシュルーム、フレッシュな野菜がおりなすハーモニー。バンズの裏面にもマヨネーズをぬりこんであるので、具材との相性・美味しさがグンとアップ！ 添えられているポテトと一緒に写真を撮れば、まさにフォトジェニックです」

キノコむーちゃん「こんなにおいしいキノコの入ったハンバーガーは初めて！ しっかりと味のついたパティがキノコとモッツァレラチーズのまろやかさとマッチングしていて、とても優しい味がしました。野菜もたっぷりで、バンズに塗られたマヨネーズもまたマイルドさを引き立たせてとても美味しかったです！　ハンバーガー＆ポテト＆コーラの組み合わせは最強ですね」

※ハンバーガールZの画像はまだまだいっぱいあるので、気になる人はページ下の「この記事の画像一覧」をチェック！

大阪●阿波座「バーガリオン」/創業　2012年/電話　06・6450・8145/住所　大阪市西区京町堀3-8-9/営業時間　11:30～22:30（LO22:00）、日曜・祝日（翌日が平日の場合のみ）～20：30/定休日　不定休/駐車場　なし/アクセス　地下鉄中央線阿波座駅から徒歩2分

【SHOP DATE】席数　17席（テーブル14席、カウンター3席）/ハンバーガー　ダブルチーズバーガー￥1500など31種/マンスリーバーガー　あり/トッピング　チーズ￥100など8種/ドリンク　コーラ￥300など90種/たばこ　禁煙

【人気ナンバーワンバーガー】モッツァレラマッシュルームバーガー（￥1250）/テイクアウト　不可※メニューの中にはテイクアウトできるものもあり/バンズ　大阪・土佐堀のパン店「にちにち」特製。直径約11センチ/パティ　オージービーフと但馬牛のブレンド。120グラム/野菜　淡路島レタス、熊本産トマト、レリッシュ/ソース　マヨネーズ、マスタード/ほか具材　マイタケ、モッツァレラチーズ/

【こちらもチェック】ナチョス（￥850）※写真はアボカドトッピング（＋150円）

猫田あん