“スーパーの宅配便”「やってられないよ」…往復40分のロスで報酬は数百円。割に合わない“過酷”すぎる実態【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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『スーパーの宅配便』01画像提供:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)

スーパーの購入品をその日のうちに自宅へ届ける即日配達サービス。利用者にとっては便利だが、配達現場からは不満の声が上がっていたという。今回は、元宅配便ドライバーのゆきたこーすけ(@kosukeyukita)さんが描く漫画「運び屋ゆきたの漫画な日常」から、採算度外視の過酷な業務「スーパーの宅配便」のエピソードと著者の思いを紹介する。

『スーパーの宅配便』02画像提供:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)

『スーパーの宅配便』03画像提供:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)


報酬は1箱数百円?


当時ゆきたさんが請け負っていた買い物便は、連絡が入るたびにスーパーへ集荷に向かう仕組みだった。片道20分ほどの距離でも、往復すればおよそ40分のタイムロスとなる。日々の配達業務に追われるなかで大幅に時間が削られるうえ、運ぶものは水や米といった自力で持ち帰れない重い荷物ばかりだ。1軒につき2〜3箱を配達することも珍しくないが、報酬は1箱数百円にとどまる。割に合わない労働環境に対し、同僚のドライバーからは「ただでさえ時間がないのに、やってられない」「こんなサービスやめてしまえばいい」と怒りの声が噴出していたそうだ。

しかし、実際に重いコンテナを運んだ先でゆきたさんを待っていたのは、「ありがとうね、悪かったね」と何度も頭を下げる高齢者の姿だった。徒歩でスーパーへ通うことすら困難な彼らにとって、重い米や飲料を玄関先まで運んでくれる買い物便はまさに命綱である。「これがないとお買い物に困っちゃうよ」という切実な声を聞き、現場の認識は大きく変わることになる。

過酷な物流業界の裏側にある温かい人間模様


ゆきたさんは当時の体験を振り返り、労働環境としては正直つらかったものの、配達員として一番うれしいのは顧客から感謝されたときだと語る。利益率の低さから現場では疎まれがちなサービスだが、間違いなく誰かの生活を支えているのだ。本作の読者からも「免許を返納した高齢者にとっては死活問題」「企業の利益確保と社会貢献のバランスについて深く考えさせられた」といった共感のコメントが多数寄せられている。過酷な物流業界の裏側にある温かい人間模様を、ぜひ本編で確かめてほしい。


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