【影山貴彦のテレビのホンネ。】シニアに迎合しすぎるな!未来のテレビのため!

2018年1月5日 12:57更新

関西ウォーカー 関西ウォーカー/影山貴彦

Twitterで
シェア
Facebookで
シェア

元毎日放送プロデューサーで、同志社女子大学情報メディア学科の影山貴彦教授が、“関西ローカル”のテレビ番組の核心に迫るコラム!

全ての画像を見る(1件)

新しい年が明けた。そろそろ関西各テレビ局の新番組情報が入ってくる頃だ。

今年こそ、大型の新番組が登場して欲しいと強く願う。時々書いているが、どうも関西のローカル番組全体に勢いがない。関西の元気をテレビが引っ張るくらいの気概で臨んで欲しい。関西のテレビの作り手のみなさんに心からエールを送りたい。

テレビを見る人の年齢層が上がっているからと言って、シニア層の嗜好に合う番組を増やし過ぎることに私は異論がある。決して彼らを軽んじるわけではないが、シニアの眼鏡に合った番組だらけになってしまうのは、先細りの業界がやることだ。若い人からしっかり評価を受ける番組を作ることで、テレビの未来に初めて明るい光が差し込む。

高橋茂雄(サバンナ)と川田裕美が司会を務めたバラエティ番組、「大阪人の新常識 OSAKA LOVER3」が、昨年12月16日に放送された。タイトルに記されているとおり、今回が第3弾だ。「今、少し立ち止まって大阪を振り返ってみませんか?」という偏狭的でない大阪愛の表現がいい。スタジオゲストには、なるみと兵動大樹(矢野・兵動)。スタジオ出演の4人のバランスがとてもよかった。ここに濃すぎる関西芸人ベテラン勢が入ると、旧態依然のベッタリした大阪礼賛番組になってしまう。作り手のセンスが光っていた。

「寿司(鮓)のルーツ」、「カニ好きのルーツ、城崎」、「てっちり」、「ポン酢」など、魅力的なテーマを再現ドラマも交えたバラエティに富んだVTRで構成していた。制作のテレビ大阪はそろそろレギュラー化を目論んでいるのではないか?とてもいいと思う。春からでもありだ。

ひとつだけリクエストをすれば、スタジオトーク部分はもう少し長くていい。演者の自由な喋りは関西ローカル番組の魅力のひとつ。テーマから外れることを恐れず、大いに遊んで欲しい。

【著者プロフィール】かげやまたかひこ/同志社女子大学 学芸学部 情報メディア学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「影山教授の教え子が泣きにくる。~涙が笑顔にかわる京都の女子大研究室」など。

この記事の画像一覧(全1枚)

大きなサイズで見る

キーワード