戦略変更で大ブレイクの「天ぷらまきの」/閉店した1号店から変えたスタイルとは

2018年1月11日 11:00更新

関西ウォーカー 編集部

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セルフスタイルの讃岐うどん店「丸亀製麺」や焼鳥店「とりどーる」を展開する「トリドールホールディングス」。同社が手がける「天ぷらまきの」は、現在関西を中心に7店を展開している。手ごろな価格ながら、目の前でスタッフが揚げる様子が楽しめるライブ感と、まるで高級店のコースのように揚げたてを順に楽しめるスタイルが評判を呼び、いずれの店舗でも行列ができるほどの盛況ぶりだ。そんな「天ぷらまきの」仕掛け人に大ブレイクの秘密を聞いた。<※情報は関西ウォーカー(2018年1月5日発売号)より>

(株)トリドールジャパン業態推進部尾関友朗さん(左)/天ぷらまきの

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(株)トリドールジャパン業態推進部尾関友朗さん(42)。5年前より「天ぷらまきの」の責任者としてメニュー開発や店舗マネジメントなどに携わる。現在は新業態「天丼まきの」を担当する。

兵庫・播磨町に出店した1号店は実は大苦戦

意外なことに、「10年ほど前に兵庫の播磨町に出店した1号店は、実はうまくいかずにすぐに閉店してしまったんです」と尾関さんは言う。

そもそも天ぷら専門店を出店したのは九州で約40年続く人気店「天麩羅処ひらお」を訪れた当時の担当者が、「その味に感動したこと」がきっかけだとか。

【写真を見る】「冬の御馳走定食(貝汁付き)」(1706円)/天ぷらまきの

「冬の御馳走定食(貝汁付き)」(1706円)。関西の店舗では梅田店だけで楽しめる2月28日(水)までの期間限定メニュー。

「丸亀製麺」も「とりどーる」も、チェーン店では一般的な食材を加工して店舗に仕入れるセントラルキッチン方式ではなく、店ごとにできたて・手作りにこだわっていた。そんな理念とも合致し、「ひらお」を参考に1号店を出店。しかし「当時は順にお出しすることもなく、ただ揚げたてを出すだけでした。しかも多くの商品を提供するのに品質を保つ技術力がまだまだ追い付いていなかった」と話す。

天ぷらを出すタイミングなど試行錯誤を重ね行列店に

その教訓をもとに、試行錯誤を重ね2号店の西神戸店や3号店の芦屋店では現在のような揚がったものを順に出していくスタイルを導入。ここで成功への手応えを得るが、「芦屋店ではお客様の食べるタイミングを重視した提供スタイルに挑戦しました。しかしなかには早くボリュームのある揚げたて天ぷらを望まれる方も多かった」という課題も浮上した。

そこで「繁盛店にしよう」との決意で2013年に開店させた三宮店では「スピードを重視したスタイルに変更し、ゆっくり食べられる方にはそれに合わせてお出しするようにしたことで、より多くのお客様にご支持いただけるようになりました」

店内はカウンター席が中心/天ぷらまきの

店内はカウンター席が中心。目の前で揚げ、魅せる演出も人気。

「丸亀製麺」も天ぷらがおいしいと人気だが、重視するポイントが違うという。

「『丸亀製麺』はダシにつけた時のバランスを重視。『まきの』はたくさん食べていただいても胸焼けしにくいよう2種の油をブレンドし、カラッと感や口溶けのよさを重視してます。でも素材は一部を丸亀製麺と仕入れを一括して行うことでコストを抑えているんです」

店舗によって価格やメニュー構成は異なるが、共通しているのは味、コスパのよさ、見た目にも楽しいライブ感。「来てよかった」という満足度の高さが、好調を続けている理由だろう。

数字で見るヒットのポイント

【約50人】三宮店では特に週末には50人の行列ができることも。梅田店は座席数が多いので比較的入店しやすいが、それでも行列は覚悟。

【約980円】三宮店の1人当たりの平均予算。一番安い定食は853円。高級店のような満足感を得られながら、価格はお手ごろなのが魅力。

【5、6種】梅田店のみそろえる地酒は、季節替りのものを含め637円~で常時5、6種。定食だけでなく、ちょい飲み利用もできると好評だ。

■天ぷらまきの 梅田店<住所:大阪市北区芝田1-1-3 阪急三番街南館2F 電話:06-6372-0501 時間:10:30~23:00(LO22:45) 休み:阪急三番街に準じる 席数:44席 駐車場:なし 交通:阪急梅田駅よりすぐ>【関西ウォーカー編集部】

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