謝らないで…!!セルフレジに戸惑う高齢者親子が「すみません」!?思い出すのは幼少期の祖父への後悔の念【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
幼少期、スーパーで転んでしまった祖父を「恥ずかしい」と思ってしまった。ほんの一瞬だった。ほんの一瞬だけど、そう思ってしまった自分を今でもずっと後悔している――。
本作『スーパー後悔』には、作者の幼少期の懺悔が描かれている。心にチクリと刺さった棘は抜けそうで抜けないまま時は過ぎ、作者は大人になった。普段は忘れて痛みを感じることはないが、折に触れて思い出すと心をチクチクと刺してくる…そんなエピソードである。
幼少期、祖父の家に遊びに行くと、祖父はよく大きな総合スーパーに連れていってくれた。しかしその出来事のころの祖父は、背中も丸まって杖なしで歩くこともできなかったため、行き先は近くのスーパーとなった。そして、その店内で祖父は転んでしまった。その姿をみた作者は「恥ずかしいと思った」と当時の心境を回顧する。続けて、「その一瞬を今もずっと後悔している」と…。
本作を描いたのは、2024年11月にpixiv月例賞優秀賞を取ったmaxぽんぽん丸(@o0TM8mta5D4jom)さんである。maxぽんぽん丸さんに本作について話を聞いてみた。
――この出来事はmaxぽんぽん丸さんが何歳のころの話でしょうか?
小学校高学年くらいだったと思います。そのころの祖父は足腰がかなり弱くなっていたので、杖があっても足がもつれて転んでしまったんだと思います。父の友人や周りにいたお客さま、そして店員さんのテキパキした対応のおかげで、大きな怪我もなく済んでありがたかったです。車椅子の貸し出しサービスもとても助かりました。
――今回、スーパーのセルフレジでの出来事からこの幼少期の後悔を思い出されました。セルフレジで感じられた想いを少し詳しく教えていただけますか?
セルフレジに並んでいるときにお子さん連れの方や、ご高齢の方、そのご家族が肩身狭そうに急いでいたりすると、常に周りを気にしながらやるべきことに向き合うのは大変だろうな、と想像してしまいます。家族に優しくしたくても、心の余裕が足りないと気持ちが行動に追いつかないこともありますし、その心の余裕を削る外部からの圧力として私が存在してしまっているのがもどかしいです。
――行列に並んでいる「私」が意図せず相手に圧をかけていそう…ということですよね?
はい。「急いでないのでゆっくりで大丈夫です」と言えたらいいんですが、それはそれで気を遣わせてしまいそうだし、知らない人から急に声を掛けられても怖がらせてしまうかもしれないので、レジ横のお菓子を興味深げに眺めて「ゆっくりで大丈夫!」のサインを送ってるつもりでいます…。私が祖父のときにした後悔を、今目の前にいる人がしなくてもいいように何かできればいいのにな、といつも思っています。
maxぽんぽん丸さんはSNSにて素朴な日常漫画を投稿しているが、地味に笑いを誘う内容だったり、油断していると突如深い内容に刺されることもあったりと興味深い!2024年11月にpixiv月例賞優秀賞を取った作品『マグカップ』は読者の共感を誘い、「今、まさに同じことに気がついて距離を取っています」「わかる…刺さりました」「私は気がつくのに10年かかりました…」などの声が寄せられた。そのほかにも大きな共感を読んだ作品もあるので、ぜひ読んでみて。
取材協力:maxぽんぽん丸(@o0TM8mta5D4jom)
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