【福岡うどん愛】グツグツと麺が踊る長崎名物“地獄炊き”を求めて「うどん五島」へ
九州ウォーカー
福岡のうどんといえば“博多うどん”が主流だが、福岡市早良区の西新商店街に幻のうどんと呼ばれる長崎名物“五島うどん”を提供する店がある。その名も「うどん五島」。五島うどん特有のつるりとした細麺が最もいきる、シンプルな品をそろえている。
まずは名物「地獄炊き」を食べなきゃ語れない

長崎の離島である五島列島の郷土料理”五島うどん”は、ごく限られた地域で少量しか作られないため“幻のうどん”と呼ぶ麺通も少なくはないという。
島の特産である食用のツバキ油を塗布しながら手で延ばしていく麺は、コシが強くなめらかな喉越しが特徴。さらに時間が経っても伸びにくいという利点もある。「地獄炊き」(650円)はグツグツと沸騰した状態のままテーブルへ運ばれてくる名物メニューだ。

アゴダシが香る自家製のツユに糸島産の卵1個を溶き、麺を絡めてすする。「卵は五島うどんの要です。いいうどんにはいい卵でないと」と語るのは店主の水田さん。トッピングも控えめでシンプルだからこそ、各素材のよさが際立つひと品だ。土鍋は保温性に優れているため、最後まで熱々のまま味わえるのもうれしい。
地鶏の旨味が溶け込んだ人気メニューも押さえるべし

鹿児島県産の地鶏を使う「地鶏うどん」(650円)も人気が高い。あっさりとした主張し過ぎないダシゆえに、鶏本来のうま味をしっかり感じられる逸品だ。香りの高い柚子胡椒を添えて、味に変化をつけてもいい。


五島うどんの乾麺も販売(10人前1520円)しており、自宅で楽しむお客も少なくはないという。店内にはわずか6席しかなく、昼時には顔なじみで埋まってしまうこともあるが、居心地のいい店なのでぜひ一度訪れてみて。
【九州ウォーカー編集部/文=小島加奈子(シーアール)、撮影=本田純一】
九州ウォーカー 小島加奈子(シーアール)
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