オープン初日は機動隊が出動!大須「アメ横」誕生秘話

東海ウォーカー

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2つのビルの中に、バラエティー豊かな店舗が詰まった「大須アメ横ビル」(名古屋市中区)。中でも、家電パーツや電子部品を扱った店は、昔からアメ横を象徴する存在だ。今では全国区の知名度を得た“名古屋の電気街”だが、実は誕生までにはさまざまな裏話が…。そんなアメ横の誕生秘話を紹介しよう。

大須には昔、名古屋劇場という映画館があった。1日7000〜8000人が集まる人気の施設だったが、1972年に火事で焼失。その影響もあり、栄に客足を奪われた大須は、活気を失いかけていた。そんな中、名古屋劇場の支配人であった高瀬泰昌氏(現アメ横ビル会長)が計画したのが、家電と雑貨が同居するビルの建設だった。

1977年、新天地通商店街の一角に、鉄筋5階建てのビルが完成。1・2階に電気店と洋品輸入雑貨店を入居させ、“大須は生まれ変わる”をキャッチフレーズにオープンしたのが「ラジオセンターアメ横ビル」だ。電気店は主に東京の秋葉原の人気店を誘致するなど、地元の期待も大きかった。

さらに定価販売が主流だった時代に、ディスカウントを導入した目新しさは大いに話題を呼んだ。そしてなんと、オープン初日は4万人が押し寄せ、機動隊が出動したというエピソードも…!

大須に再び活気が戻ると、アメ横ビルもますます活気づき、さらに電気街を広げるため第2アメ横ビルがオープンした。そうやって時代と共に、アメ横ビルは常に話題を提供し続け、テレビをはじめとするマスコミにも多く取り上げられている。軽快なCMソングは誰もが口ずさめるし、きっと多くの名古屋っ子が「大須といえば?」の問いに「アメ横」と答えるだろう。

独自性と専門性を高めたパーツ店を巡れば、家電量販店やショッピングセンターとは、ひと味もふた味も違う出合いを楽しむことができるはず。歴史に思いを馳せながら、アメ横散策を楽しんでみては?【詳細は東海ウォーカー3月16日号に掲載】

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