大人の塗り絵でも大活躍!「サクラクレパス」ロングセラーの秘密

関西ウォーカー

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クレヨンとパステルの強みを併せ持つ世界初の新描画材料「サクラクレパス」。人気の秘密と知られざる製造工程をご紹介!<※情報は関西ウォーカー(2016年11月22日発売号)より>

「サクラクレパス」(648円・16色入り)


「サクラクレパス」(648円・16色入り)。軟らかくなめらかな描き味で、混色やぼかし、油彩風の重ね塗りと自在な表現が可能。12・16・20・24色のバリエーションを展開。

知られざる製造工程を紹介!


【写真を見る】ワックスとオイルでクレパスのベースを作る/サクラクレパス


<1>ワックスとオイルでクレパスのベースを作る。クレパスそれぞれの色の共通の原料となるワックスとオイルをタンクに投入する。熱して溶かしながら、一定の時間撹拌する。

色の出方を決める職人技のローラー操作/サクラクレパス


<2>色の出方を決める職人技のローラー操作。クレパスのベースと顔料を練り合わせ、熱しながらローラーですり潰し、均等に混合。顔料により粒子の性質が違うため、ローラーの調整は経験を要する。

型から抜くとクレパスの形に!/サクラクレパス


<3>型から抜くとクレパスの形に!残りの原料と共に再度、熱して撹拌し、成形機の型に下から充填。冷却して固めたのち、上にあふれた部分を削り、型から抜いていく。

各色のクレパスを箱詰めして出荷/サクラクレパス


<4>各色のクレパスを箱詰めして出荷。型から抜かれたクレパスに紙を巻いて接着する。それぞれの色のクレパスを箱詰めして、検査を経て出荷する。

「サクラクレパス」ヒットの裏側


クレパスの一日の機械1台の生産量「7万本」。複数台の機械で1色ずつ原料を配合して製造する。2015年に販売された創業90周年記念限定セットの色数「700色」!

抜け落ちを防止する工夫も/サクラクレパス


紙の端を折り曲げて巻くことでクッション性を持たせ、抜け落ちを防止する細かな工夫が!

本社には美術館を併設/サクラクレパス


本社には美術館を併設。特に日本を代表する画家のクレパス画、約500点のコレクションは圧巻。

大人になっても楽しめる自由な表現のシンボル


子供のころ、誰もが一度は手にしたことがある、クレパスが発売されたのは今から約90年前。赤、青、黄に緑と、白い画用紙に思いきり描く気持ちよさに、夢中になった記憶を持つ人も多いだろう。“クレパス”はクレヨンの定着性と、パステルの混色性を併せ持つ世界初の新描画材料として唯一無二の存在だ。実はその登場以前、小学校の図画は手本を忠実に写すことが中心だったが、画家・版画家の山本 鼎が、感じたままに写生することをすすめる「自由画」を提唱。当時、自由画にはクレヨンが推奨されたが、硬く描きにくかった。その不便さを改良してできたのが、色を混ぜたり、重ねたり、油絵具のようにべったり塗れて、簡単にのびのびと描けるクレパスだった。

株式会社サクラクレパス(※写真は大阪工場)


とはいえ、クレパスは子供たちだけのものではない。戦前からプロ向けの製品があり、同社では現在も全国で「大人の塗り絵教室」を実施するなど、幅広い世代に描くことの魅力を伝えている。自由な表現のシンボルとして親しまれてきたクレパスは、大人になっても楽しめる奥深さを秘めている。

「お子様はもちろん、大人向けやプロ向けなど、さまざまな世代や嗜好に合わせたクレパスの品種を広げているほか、今後はビジネス向けの文房具も幅広く展開していきますのでお楽しみに!」と、広報担当の井上さゆりさん。

■株式会社サクラクレパス<住所:大阪市中央区森ノ宮中央1-6-20(本社) 電話:06-6910-8818(お客様窓口) 創業:1921年 社長:西村彦四郎 事業内容:描画材料、文具の製造および販売 従業員数:1200名(2016年現在)>【関西ウォーカー編集部】

編集部

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