【とびだせ!!　ハマの一番星】vol.06 倉本寿彦選手

去年は前半で力尽きたけど、今年は余力がある。楽しみにしてください

昨年は打率2割8厘と打撃に課題を残したが、堅実な守備で、新人ながら102試合に出場。今年は課題の打撃が成長。7月10日現在でチーム一の82試合に出場し、打率3割7厘。高いレベルで結果を出している。

｢数字的にはできすぎかなって思うけど、何かを変えたつもりはないんです。普通に、いつもどおりやってるだけで。特に気にすることでもないかなって｣

騒ぐ周囲をよそに、実に冷静な口調。目元も涼やかで、自分の性格をマイペースと語る姿はクールな印象。しかし今年は打席での粘り、一塁へのヘッドスライディングなどアツい部分もちらほらかいま見える。本当の倉本選手はどっち？

｢どちらも本当の自分ですよ。プレー中は夢中なので、ヘッドスライディングとかは、つい出ちゃうんです。でも本当は常に冷静でありたいんですけどね｣

投手交代時、若手投手への積極的な声がけも、今年の倉本選手によく見られる姿だ。

｢サインの確認などもあるんですが、新人だった去年、自分も周囲に声をかけてもらえることでずいぶん助けられました。若い投手は緊張もするだろうし、自分が少しでも力になれるなら、という気持ちはあります」

前半戦、最も多く試合に出た倉本選手の目に、現在のチームはどう映っているのだろう。

｢雰囲気はすごくいいですよ。昨年は前半戦で力尽きちゃったみたいなところがありましたけど、今年はまだまだ余力がある。それは全員が感じていると思います。後半は気候も暑くなってくるので、チームとしても個人として、アツく頑張ります。楽しみにしていてください！」

チーム待望の“打てる遊撃手”は、後半戦もチームを引っ張ってくれるに違いない。

倉本選手に聞きました

Q. 自分の性格をひと言で表すと？

A. よくマイペースって言われます。大人数が苦手というか、人に合わせるのが、あまり得意じゃないんです。

Q. 休日の過ごし方は？

A. だいたい疲れ切って昼まで寝てます。起きてからは一人でサスペンスドラマの再放送を見てます(笑)。

Q. 好きなタイプの女性は？

A. 自分を支えてくれる、家庭的な人が理想です。見た目ですか？　うーん、特にこだわりはないですね。

ただ今ハマってます!

最近買ったリュックがお気に入り。

｢桑原(将志)がGucciのリュックを持っていて、ずっといいなぁって思ってたんです。それでこの間、御殿場のアウトレットに行く機会があったので買ったんです。僕はCOACHのリュック。(桑原と)おそろいじゃないですよ(笑)｣

｢中に入っている物ですか？まず財布…、あとサイフ…。あれ？　財布だけかもしれません｣

倉本寿彦/内野手/#5/1991年、神奈川県生まれ。横浜高校から創価大学、日本新薬を経て2014年ドラフト3位で入団。広い守備範囲に強肩、正確な送球で、入団前から守備の評価は高かったが、今年は打撃面でもブレイク。攻守でチームを支える。

(取材・文=小貫正貴、撮影=福岡諒祠)

※｢横浜ウォーカー｣2016年8月号に掲載

横浜ウォーカー編集部