【とびだせ!! ハマの一番星】vol.07 今永昇太投手
横浜ウォーカー
「勝っても注文をつけられる投手になりたい」
シーズン序盤、好投すれど勝ち星がついてこない状況が続くなか、「負けた投手の名は残らない」「言い訳できるのは防御率0点台の人だけ」など、新人らしからぬ発言が注目された今永投手。その姿は、まさに“求道者”。
「メディアの方にうまく取り上げていただいただけで、意識してしゃべってはいないんです」と、またしても優等生発言!
その性格はいつごろから?
「子供のころから叱られないように行動してましたね(笑)。今も周囲の人の言動を参考に、自分を客観的に見るように心がけているから、完璧主義的な部分はあるかも。特にキレイ好きというか、寮でも毎朝カーペットにコロコロしてるし、洗濯機も毎日回します。髙城(俊人)とかが部屋に遊びに来ると、お菓子や空き缶とか散らかしていくんですよ。でも全然苦痛じゃないし、むしろそれを片付けている自分が好きだったりします(笑)」
プロ1年目。開幕1軍を手にするも勝ち星に恵まれなかった3・4月。一転連勝を飾った5月。その後、約1か月にわたるファームでの調整。そして再昇格。目まぐるしい前半だった。
「いいことも悪いことも経験できました。自分の力を出し切っても、勝てない時は勝てない。逆にスルッと勝ちが転がり込むこともある。とにかくラクをしていたら絶対に勝てない世界なんだ、ということを学びました」そんな今永投手が理想とする投手像とは?
「勝っても注文をつけられて、負けて何も言われない投手です。勝つのは当たり前で、こだわるのは“勝ち方”。逆に“コイツで負けたら仕方ない”と思われるには、普段からファンやチームメイトから、厚い信頼を得なければダメですよね。そういう投手になりたいです」
いよいよペナントレースも残すところ約1か月となった。
「1年を通して野球をする難しさを日々感じていますが、それが仕事なので、大変だなんて言っていられません。『ルーキーだから仕方ない』と言われないように、まかされた試合を全勝するつもりで臨みますので、応援よろしくお願いします!」
今永投手に聞きました
Q.チームで仲の良い選手は?
A. 同級生の熊原(健人)や髙城です。寮と球場の往復は、髙城の車に乗せてもらうことが多いですね。
Q. 好きなタイプの女性は?
A. 気配り上手な大人の女性。大勢で食事している時に、空いたグラスを見て「どうします?」とか言える人。
Q. UFOキャッチャーが好き?
A. 景品が欲しいというより、ただ取りたい衝動に駆られちゃう(笑)。ぬいぐるみは部屋に15個以上あります。
ただ今ハマってます!
寮で「実況パワフルプロ野球2016」にハマリ中。
「熊原の部屋にプレステがあって、寮のみんなで『パワプロ』で遊んでます。ゲーム中の自分はかなりいい評価なのですが、選手のデータはアップデートされるみたいなので、そろそろ下がるんじゃないかと心配です(苦笑)」
「いつも、熊原の部屋に集まって始まります。一番うまいのは柴田(竜拓)。僕は…中くらいです」
今永昇太/投手/#21/1993年、福岡県生まれ。北筑高校から駒澤大学を経て2015年ドラフト1位で入団。新人ながら開幕ローテーションに入る。当初は勝ち星に恵まれなかったが、5月6日に初勝利するや5連勝。どこか達観した発言も注目の即戦力左腕。
(取材・文=小貫正貴、撮影=福岡諒祠)
※「横浜ウォーカー」2016年9月号に掲載
横浜ウォーカー編集部
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