今の本牧を代表する名所「MOONEYES」に潜入!
横浜ウォーカー
本牧は、「ゴールデンカップ」や「IG」など、一時代を築いてきた店が存在し、古くから残る商店街のある下町でもある。そんな場所のシンボルとなっている店、それが「MOONEYES(ムーンアイズ)」だ。

アメリカンな雑貨店「MOONEYES Area-1」と「MOON Cafe」が隣り合う
アメリカ・カリフォルニアの雰囲気を漂わせる車が停めてあり、店は華やかでカッコよく、本牧といえばこの景色をイメージしている人も多い。だが、はじめは1986年に横浜の元町にショップをオープン(現在は閉店)。本牧には1991年3月に「MOONEYES Area-1(エリアワン)」、同年5月に「MOON Cafe」ができた 。元町でスタートしてから32年、50年以上続く店もある本牧で、スタッフの角さんは「ここではまだまだ新参者です」と語る。

まるでテーマパークのような店内
1Fは、ロゴを使用した雑貨が1,000種以上豊富にそろう。サイズ展開が大人~子供用まであるTシャツやバッグ、スマホケースまでが並ぶ。常に新商品が出ているというから驚く。2Fは車好きにはたまらないパーツ類が所狭しと並び、よりコアな印象。家族で来ても、大人から子供までが楽しめる一大テーマパークのような場所である。観光客も多く訪れるため、「HONMOKU」と書かれたみやげなども多数販売している。

一方の「MOON Cafe」。アメリカンなハンバーガーや、ハワイアンなロコモコ、スイーツまで、オーナーが食べたいものを中心にセレクトしているという。ソファ席では、つい長居したくなるようなカフェである。開店当時は、60年代をイメージさせるジュークボックスもあり、世の中では見かけなくなってきたことから、人気があったという。


装飾もメニューもアメリカの雰囲気そのもの「MOON Cafe」
看板メニューは、「ホンモク ベイビー ムーン バーガー」(1,600円)。直径約7.5cmのミニサイズのハンバーガーの3つセットだ。アボカド、トマト、チリソース、レタスを自由に組み合わせて好みのハンバーガーに仕上げることができる。食べやすいサイズに、カスタムする楽しさもあり、女性に大人気だという。そして、こちらも名物の「アップルパイ」(500円)。本牧と同じく、米軍が駐留する地域だった港北区岸根の「三橋レストラン」(現在は閉店)のレシピを受け継いでいるという思い入れのある一品だ。リンゴはコンポートせず、丸ごと生のリンゴを焼き上げ、サクサクとした果肉の歯ごたえも残る。ボリュームのあるアメリカンな味わい。ハーゲンダッツのアイスクリームを乗せた「アップルパイ ア・ラ・モード」(950円)もある。

本牧は、戦前の海と山とヨーロッパの入り交じる村から、米軍の接収地時代を経て、さまざまな文化を発信してきた歴史のある場所だ。そんな歴史を語り継ごうとしている人たちからも、「今の本牧をけん引しているのは”MOONEYES”だ」と認められている。アメリカを写しとったようなこのショップには、戦後、この土地でアメリカに憧れた日本人たちが見た「フェンスの向こう」があるように筆者は感じた。だから、本牧の中ではまだ新しいこの店に、そんなノスタルジックさを覚えるのではないだろうか。
本牧を訪れたら「MOONEYES」で、昔の本牧とこれからの本牧を感じてみてはどうだろうか。
【取材・文/濱口真由美、撮影/奥西淳二】
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