「もらってきて」試食販売に子どもを使う親→販売員が受けた1つの暴言…まさかの結末に「絶句」【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
デパートやスーパーで目にする試食販売。「食べたら買わなければいけない」という心理的ハードルから、つい足が遠のいてしまう大人と、純粋に「食べてみたい」と目を輝かせる子ども。そんな日常の光景の裏側に潜む、あまりに理不尽な人間模様を描いたのが、タジマオオカ(@pu92yu)さんの実録漫画『試食漫画』だ。
試食販売には、アレルギー確認などの観点から「子どもに直接渡さず、必ず保護者へ手渡す」という厳格なルールがある。しかし、ある親はブースに近づくことを拒み、子どもに「もらってきなさい」と指示するばかり。さらには、空いた容器を回収しようと歩み寄った販売員に対し、「近づかないでよ、気持ち悪い!」と罵声を浴びせ、ゴミを投げつけたという。子どもの目の前で行われたその行為に、現場には言いようのない悲しみが広がった。
「買わなくてもいいから、食べてほしい」。販売員の本音と、親が見せるべき「背中」
試食販売員の本音は、意外にも「買う買わないに関わらず、まずは味を知ってほしい」という純粋なデモンストレーション精神にある。タジマさんは「お客様に負担をかけないよう工夫してお渡ししたい」と語るが、現場では「接客業の人には何を言ってもいい」と誤解しているような客に遭遇することも少なくない。
特に未成年者からからかわれるケースもあり、タジマさんは「もし若い世代にそうした誤解があれば悲しい」と胸の内を明かす。親が販売員を軽んじる態度を見せることは、子どもの教育という観点からも非常に危うい。本来、新製品との出会いを楽しむ場であるはずの試食コーナーが、一部の心ない言動によってスタッフの心を削る場へと変貌している。
「それでも、人っていいなと思える」。理不尽な現場でも販売を続けるモチベーション
目を疑うような理不尽に直面しながらも、タジマさんが販売の仕事を続けているのは、多くを占める「良識ある優しいお客様」の存在があるからだという。暴言を吐く人がいる一方で、温かな言葉をかけてくれる人もいる。「人っていいな」と思える瞬間が、スタッフたちの最大のモチベーションになっている。
近年、カスタマーハラスメント(カスハラ)が社会問題となる中、タジマさんの作品はサービスを受ける側のマナーを強く問いかけている。短時間のやり取りであっても、投げつけられた言葉やゴミによる傷は、深く残る。試食販売という小さな窓口を通して見えるのは、現代社会における「人と人との接し方」の切実な課題だ。
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■取材提供:タジマオオカ(@pu92yu)
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