「名古屋と福岡はどちらが都会?」名古屋ディスの2人→ツッコミ役は殺人事件を追う刑事。「まさかの展開」に爆笑【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
「
名古屋と福岡
、どちらが都会なのか?」ーー。インターネット上やSNSで定期的に勃発し、終わりなき泥沼の論争を生み出す地方主要都市の比較ネタ。2026年6月現在も、各地のプライドをかけたマウンティング合戦が尽きないなか、この永遠のテーマを極上のギャグ漫画に昇華させてXで大きな話題を呼んだのが、のりば(@MangaNoriba)さんの創作漫画『名古屋市と福岡市どっちが都会か?の話』だ。
人口やビル群などの都市規模を比較すれば名古屋に軍配が上がるものの、インバウンドの勢いや独自のカルチャーでは福岡も負けてはいない。今回は、独自の偏見で名古屋を追い詰めるキャラクターたちの爆笑の会話劇を紹介するとともに、確信犯的な「名古屋ディス」に隠された緻密な構成について、作者ののりばさんへのインタビューを交えてお届けする。
エビフライを刺し、何にでも味噌を塗る。福岡推しの2人が導き出した「名古屋は作り出された街」という結論
のりばさんが執筆している『高宮ウォーキング』は、登場人物たちがウォーキングをしながら、他愛のないテーマについて実に真面目に激論を交わすシュールなギャグ漫画シリーズだ。今回のテーマはまさに「名古屋と福岡どっちが都会か?」。作中の2人は「そんなの決まってますよね!」「福岡が都会に決まってます」と、最初から凄まじい福岡推しのスタンスで会話をスタートさせる。
2人は名古屋の独特な食文化を次々と列挙していく。エビフライをおにぎりに突き刺す天むす、あらゆる食べ物に味噌を塗る文化、平べったいうどん(きしめん)、わざわざ出汁に浸して食べるうなぎ(ひつまぶし)……。これらの個性が強すぎる特徴を精査した結果、2人は「これは完全にキャラ作りですね」「売れようとして設定していますね」と、名古屋は注目を浴びるために意図的に作り出された街であるという、あまりにも理不尽な結論を導き出す。
この尖ったネタが生まれた経緯について、のりばさんは「誰かのXでの投稿でした。地方都市の特徴を話題にする投稿が多く、そのなかで『名古屋』についての話題がありました。もともと名古屋の食べ物が好きだったこともあり、今回は名古屋をテーマにネタを考えてみました」と明かす。
狙い通りの「違ーーーう!」を引き出すディスの美学と、読者を裏切る驚愕のサスペンス裏設定
本作で最もこだわったポイントとして、のりばさんは「思い切って名古屋をディスるような表現にしました。作中にはツッコミ役もいますが、名古屋の方々にも心の中でツッコんでほしいと思い、その点にはこだわりました」と語る。
作中では、しゃちほこや方言までも「キャラ作り」と一蹴する福岡推しの会話が展開される。それを陰で聞きながら、「違ーーーう! もつ鍋も豚骨ラーメンもそっちのキャラ作りだろ!」と、名古屋推しの人間が心の中で猛烈なツッコミを入れる姿が、読者の笑いと共感を誘うのだ。
さらに、この何気ない散歩漫画には、読者を驚かせるシュールな構成のギミックが仕込まれている。「『高宮ウォーキング』という漫画では、誰かがボケて、誰かがツッコむ形式が多いです」と話すのりばさん。
「今回もその形式を踏襲していますが、それに合わせて、ツッコミ役の『ノブちゃん』は、実は刑事で2人を殺人事件の捜査で尾行しているという裏設定があります。そういった背景があるため、今回はこのような展開になっています」
お気楽な都会比較論争の背後で、実は殺人事件の捜査が同時進行しているという、ギャグ漫画ならではの予測不可能な二重構造。実際の世論では名古屋の方が都会だと考える人が多く、SNSでは「毎度福岡に擦られる名古屋民はそろそろ疲れてきています(笑)」といったリアルな悲鳴も寄せられている。「千葉と埼玉の抗争」や「福岡対札幌」など、いつの時代も日本人の心を熱くさせる地方対決ネタ。のりばさんの手によって新たな角度から切り裂かれた名古屋と福岡の戦いを、ぜひその目で確かめて心の中でツッコミを入れてみてほしい。
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取材協力:のりば(@MangaNoriba)
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