【郵便局員の体験談】「悪意がすごい。具合悪くなるかも」1通の手紙に触れた郵便局員に異変→開封して発覚したまさかの結末【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
郵便局の窓口で、「なんでわかっちゃったのかな?紙に包んで封筒に入れたのに」と頭を抱えている客がいた。この客は普通郵便で現金を送ろうとしたことがバレて、郵便物を返還されたところだった。当然のことだが、現金書留以外の郵便で現金を送ることはできない。これは郵便法第17条などで定められており、発見された場合は差出人に返還されるなどの措置がとられる。
封筒から「人の思い」を読み取る不思議な局員
まさに今、返還されて頭を抱えている客に「それがわかっちゃうんだよね…」と不気味な笑いを送る郵便局員がいた。M支店のTさんである。実はTさんには不思議な能力があった。これはM支店に勤務する松田くんから届いた、郵便局員の不思議な話である。
今回のエピソード『Tさんのセンス』を描いたのは、現役の郵便局員である送達ねこ(@jinjanosandou)さんだ。送達ねこさんによると、長年仕分けの仕事をしている局員は、手触りや勘で現金が入っているかどうかわかるという。この話をX(旧Twitter)に投稿すると、全国の同業者たちから「自分もわかる!」という声がたくさん届いた。しかし今回のエピソードで登場するTさんは、現金以外にもいろいろなことを郵便物から察する不思議な能力を持っていた。
「ん〜、指がアツい!きゅんきゅんする。こりゃラブレターだぜ」「これはじんわりくる。田舎のお袋さんからの便りだな」など、封書の中から感情のようなものを感じ取っているらしく、松田くんは最初「ただの変なおじさんだな」と思っていた。だが、ある日Tさんの力を目の当たりにする出来事が発生する。問題の手紙がM支店に届き、Tさんはすかさず「その手紙。悪意がすごい。持ってると具合悪くなるかも」と言い放ったのだ。
背筋が凍る「嫌な感じ」の正体とは
本作をX(旧Twitter)に投稿した際、同業者からは「触って悪寒する封書がある」「指があったかくなるときがある」と共感の声が多数寄せられた。なかでも、ある配達員から届いたという体験談は恐ろしい。
その配達員は、ある家に手紙を届けるとき、たまに背中に冷水を浴びたようなゾッとする感覚があったという。気になっていたところ、なんと居住者の女性が別居していた元夫に刺殺される事件が起こってしまったのだ。「嫌な感じの手紙は元夫からだったのかもしれない…」と複雑な心境になったものの、とても周囲には言えず、10年以上経った今でも胸の内に秘めているのだという。
配達できなかった手紙に記されていた怨念
郵便局員である送達ねこさん自身も、郵便は「人の思い」を包むものであるため、敏感な人なら感じ取ることがあるのだろうと語る。
「ある郵便内務員は『昔、自局の保管郵便の中になんともいえない嫌な手紙があった』と教えてくれました。配達できなかった手紙が差出人の住所もなく返せないとき、局内でしばらく保管するのですが、『郵便が届かない』と申告があったときは担当局員がその束を調べます。その際、どうしてか不快で手が止まる封書があったそうです」
保管期限を過ぎると差出人に返す手がかりがないか開封するため、その局員が封を開けて確認したところ、名宛人への積年の怨みがびっしりと書かれていたという。「刺殺事件の話もそうですが、『この嫌な感じは?』と考えていたところに答え合わせがあるとき、往々にして周りには話せない事情として判明することがあるようです。不思議な感覚があっても、Tさんのようにオープンにせず胸にしまっている人も少なくないのではと思います」と送達ねこさんは語ってくれた。
郵便配達員たちは毎日、町の隅々まで郵便物を配達して回っている。そんな現役の郵便局員たちが実際に経験した不思議な話や怖い話を漫画化したのが、送達ねこさんの『郵便屋が集めた奇談』である。読者からは「こういう不思議で怖い話って好き」「背筋がゾクッとしたけどめちゃくちゃおもしろい!」と好評を博している。日本のどこかの町でひっそりと起こっている“怪異”を覗き見してみてはいかがだろうか。
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