【ホラー】郵便配達員が気づいた気になる壁のシミ…日に日に移動するシミがもたらした“腑に落ちない”怪異【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
現役郵便局員が実際に見聞きした不思議な体験を漫画化した『郵便屋が集めた奇談』。その中でも、配達員のIさんが遭遇した『壁貌』は、じわじわと恐怖が迫ってくるようなエピソードとして読者の注目を集めている。今回は、送達ねこ
(@jinjanosandou)
さんが描いた、壁に浮かぶ“顔のシミ”をめぐる怪異について話を聞いた。
路地の壁に浮かんでいた不気味な顔
Iさんの担当エリアには、入り組んだ路地の先にある一軒家があった。バイクでは入れないため、いつも徒歩で玄関まで向かっていたという。
ある日、その路地の壁に人の顔のようなシミがあることに気付いたIさん。「前からあったっけ?」と足を止めて見つめたが、そのシミは自然にできたものとは思えないほど生々しく、妙な違和感を放っていたそうだ。
少しずつ近づいてくる“顔”の恐怖
さらに不気味だったのは、そのシミが翌日には場所を変えていたことだった。そして翌々日には、明らかに位置が移動し、ついには家の玄関前にまで近づいていたという。
その後、この家ではちょっとした騒動が起こり、玄関には「忌中」の札が掲げられることになる。壁の顔は一体何だったのか。Iさんは最後まで答えを見つけることができなかった。
「死」を知らせる前兆だったのか!?
作品について送達ねこさんは、「直後にこのお宅でご不幸があったといいますから、家族の『死』を知らせる前兆のような何かだったのか…」と振り返る。また、「死神」のような存在を語る世界各地の伝承に触れながら、「昔から各地でこのような不思議な出来事が起こり、人々は“この世でははかり知れない存在がある”と考えてきたのかもしれません」と語る。
一方で、「本当に腑に落ちない気味の悪い出来事なので、『壁の顔』が何だったのか、正体を言いきるのは難しいと思います」とも話している。
配達員が怪異よりも圧倒的に怖いものとは?
事件以降、Iさんは路地を通るたびに壁を確認してしまう癖がついたという。しかし送達ねこさんによると、奇妙な現象を体験した配達員も、時間が経つにつれて「大切な郵便を預かっているので、前にもまして周囲に気を配ろう」という意識が強くなることが多いそうだ。
「どんなに気味が悪い道でも配達があれば通りますし、配達員にとっては『時間指定に間に合わない』とか、配達上のトラブルのほうが圧倒的に怖い」と、現役配達員ならではの視点も明かしてくれた。
『郵便屋が集めた奇談』には、「こういう不思議で怖い話が好き」「背筋がゾクッとしたけれど、おもしろかった」といった声が寄せられている。あなたの住む町でも、誰にも気付かれないまま怪異が起きているのかもしれない。
■取材協力:送達ねこ(@jinjanosandou)
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