金曜夜に「月曜までに一旦お願いします」って何!?土日が消えた…「自分がやるしかない」上司の苦悩に多くの共感【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
働き方改革が進んだとはいえ、いまだに深夜の打ち合わせはあるし、残業は減らない。そんな職業は存在する。22時からクライアントとの打ち合わせ。土日の仕事が確実となり「何のために頑張っているのだろう」と、むなしさと葛藤を抱えた夜を描く――大町テラス(
@te_rra_ce
)さんの「ご自愛ください」に1.5万を超えるいいねが集まっている。
働き方に悩む人の心に響く、等身大の物語
金曜の夜22時から始まった打ち合わせで、「月曜の午後には提案書をお願いできますか」と依頼された主人公。広告制作会社で15年働く中堅社員を描いた本作「ご自愛ください」は、終わらない仕事と部下を守りたい気持ちの間で揺れる姿を描いた物語だ。そんな状況に、「休日まで仕事になるのはつらい…」と感じた人も多いのではないだろうか。
土曜日には部下の松島が友人の結婚式を控えていた。主人公は、自分が新人だった頃、大好きなバンドのライブを仕事で諦め、その後バンドが解散してしまった苦い経験を思い出す。「後輩には同じ思いをしてほしくない」。そう考えた主人公は、自分が休日返上で仕事を引き受ける決断をする。
作者の大町テラスさんは、本作のテーマについて「具体的に噛み砕いていうと、たとえば『パワハラ上司に受けたパワハラを後輩に同じようにするパワハラ上司になるのか?』もしくは『パワハラは自分の世代で断ち切って優しい先輩になるのか?』みたいなことです」と語る。後輩に無理をさせないために、自分が頑張る。その姿勢に「理想の上司」「気持ちがわかる」と共感する声が寄せられた一方で、「自己犠牲が過ぎる」「1人で抱え込むのは違う」という意見も集まったという。こうした賛否について、大町さんは続編にあたる「私ごとで恐縮ですが」の中で、主人公なりの答えやその後の姿を描いているそうだ。
正解がないからこそ、多くの人が自分の働き方やチームとの向き合い方を重ねながら読める作品となっている。管理職の人はもちろん、仕事に悩んだ経験がある人にも、さまざまな気づきを与えてくれる本作を、ぜひ読んで欲しい。
取材協力:大町テラス(@te_rra_ce)
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