「消えたい」と悩む10代へ→幽霊教師の予想外の救済劇に「こういう先生から学びたかった」【漫画家に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
勉強が苦手でクラスメイトから暴言を浴び、「私だって消えたい…」と思っていた主人公の荒木ユリが、「幽霊だけどね」と名乗る教師と出会うショートホラー漫画『take over』。予想外の展開と読者の反響、そして作者の鳩ヶ森(@hatogamori)さんの思いを紹介する。
読者が変えた結末
第1話の配信時、インパクトのある幽霊の顔面に驚く読者が続出したが、話が進むにつれて「この顔が優しく見えてきた」「こういう先生から学びたかった」と評価はうなぎ登りになった。鳩ヶ森さんは、白昼堂々現れる幽霊として人間と違う存在に見えるようあの顔にしたと語る。また、無表情なキャラクターで喜怒哀楽を表現できるか試したい気持ちもあったという。
しかし一番の理由は「手間をかけず簡単に描けるようにしたかったから」であり、かなりの時短になったと笑う。実は当初、本作は第4話で後味の悪いバッドエンドを迎える予定だった。しかし、pixivのコメント欄で先生への好感度がかなり高まっていったため、慌ててハッピーエンドに変更したのだ。
学生へのエール
鳩ヶ森さんは、「読者のリアルタイムの反応を見て結末を変えたが、ハッピーエンドにしてよかったと今は心から思う」と振り返る。最終話では幽霊が「やっと呪いを引き継いでくれる身代わりができた」と不穏な言葉を放つ。しかし、読者からは「全然ホラーじゃない!とってもよい話だよ」「胸に込み上げるものがありました」と絶賛の声があがった。
その結末には学生へのエールが織り込まれており、「いろいろと厳しい時代だが、自分らしく楽しく生きのびてほしい」と願っている。なお、鳩ヶ森さんは自身初のミステリー漫画『仮門(かりもん) 消えた少女―10年目の真実』を電子書籍で出版中だ。10年前の幼女失踪事件の真相を追う全192ページの本格派作品となっている。
取材協力:鳩ヶ森(@hatogamori)
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