「先生、まさか預かりませんよね?」ただの風邪だからと園児を連れてきた母を巡り、保護者同士のトラブルに発展【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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はると君を預かってとゴリ押しする音喜多さんの前に一人の保護者が…。画像提供:まえだ永吉さん

保育園勤務の経験をもとに、フィクションを交えて描いた漫画『保護者支援もアンタ達の仕事でしょ?』が話題の、まえだ永吉( @eikiccy )さん。今回は26~30話を紹介するとともに、保護者同士のトラブルや、要望を強く通そうとする保護者への対応について話を聞いた。

病み上がりの登園で揺れる保育園

『保護者支援もアンタ達の仕事でしょ?』26-1画像提供:まえだ永吉さん

26-2画像提供:まえだ永吉さん

26-3画像提供:まえだ永吉さん

再び発熱したはると君を迎えに来た音喜多さん。三國谷先生は、音喜多さんが「保護者支援」をはき違えているように感じながらも、多くのストレスを抱えている様子を心配していた。

翌朝、音喜多さんは病院で「ただの風邪」と診断されたことを説明し、「今日はどうしても仕事に行きたい」と、はると君を預かってほしいと先生へ強く頼み込む。

保護者同士の対立

すると、その様子を見ていた保護者が「先生預かりませんよね?」と声を上げる。自分の子どもも風邪気味だったため登園を控えたことを明かし、「音喜多さんのようなご家庭がいると、ほかの子に移さないようにしている家庭の努力の意味がなくなってしまう」と訴えた。「言ってる意味わかります?」と問いかけられた音喜多さんは言葉を失い、周囲の保護者たちも騒然となる。

その場に駆けつけた佐田先生は、「音喜多さんを特別扱いしてお預かりすると、ほかのご家庭で『何でウチは駄目なんだ』となりかねません」「そうなると対応にキリがなくなるんです」と丁寧に説明。音喜多さんは誰にも助けてもらえない現実に打ちのめされ、「私の周りには敵しかいない」と感じながら、はると君を抱えて帰宅するのだった。

現場で感じた保護者対応の難しさ

保護者同士のトラブルについて、まえだ永吉さんは「知人から聞いたことはありますが、実際に私が見聞きしたことはありません」と話す。一方、要望を強く通そうとする保護者への対応経験については、「お子さんが下痢をしているのに、『仕事があるから』と登園させようとした保護者の方がいました」と振り返る。当時は園内で下痢や嘔吐が流行していたため、登園自粛をお願いしていたという。

さらに、「お仕事が大変なのも理解できますが、ご自身のお子さんの体調はもちろん、ほかのお子さんに感染が広がる可能性についても考えていただけたらと思います」と呼びかけた。

今後、音喜多さんはこの状況をどう乗り越えていくのか。保育現場が抱える課題にも考えさせられるエピソードとなっている。

■取材協力:まえだ永吉(@eikiccy)

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