「吠えるし噛むし…」殺処分寸前の犬は血だらけで威嚇していた!でも、人間に捨てられた犬の「甘えたい」という本当の気持ち【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
知り合いの保護団体から「放浪犬を一時的に預かってほしい」と依頼を受けたヨシモフ郎(
@mofumofufufufufu
)さん。保護された犬は「吠えるし噛む」と言われ、殺処分の可能性まで示唆されていた。今回は、そんな放浪犬「茶々」との交流を描いたエピソードとともに、保護当時の思いや作品への思いを聞いた。
血だらけの放浪犬との出会い
役場で保護された放浪犬を、土日の2日間だけ預かることになったヨシモフ郎さん。迎えに行く前から「すごく吠えるし、噛む」と聞かされ、防護用の皮手袋を勧められるほどだった。
部屋へ入ると、ゲージは壊され、床や扉には血痕が残っていた。暗闇では犬が低くうなり続けていたが、痩せ細ったその姿を見て、ヨシモフ郎さんは座り込み、ゆっくりと手を差し伸べる。警戒心をあらわにしていた茶々は、少しずつ距離を縮めていく。
怖がっていただけだった!?
保護団体とのつながりについてヨシモフ郎さんは、「以前からご縁のある保護団体さんから『数日でいいから預かって欲しい』と連絡がありました」と振り返る。普段から預かりをしているわけではないものの、これまで犬6頭、猫13頭ほどを保護した経験があり、「できる範囲で協力しています」と話す。
初対面の印象については、「牙むき出しで声も大きかったので普通に『怖いな』『噛まれたらイヤだな』と思いました」と率直に語る一方、「挨拶してみたら、ただ怖くてどうしたらいいのかわからなかっただけ。想像以上にちょろかったです」と笑う。
さらに、「そんなにちょろくていいの?と思うと同時に、『絶対人間に飼われてた子だな』とも感じました。吠えていたけど、本当は人間に甘えたくて、助けてほしくて仕方なかったんだなと思いました」と当時を振り返った。
保護活動への思い
犬の保護については、「お金も手間もかかるので正直面倒なのですが、自分に余裕があるときは無理のない範囲でできることができたらいいなと思っています」と語る。そのうえで、「普段から犬や猫の保護活動をされている方には、本当にすごいことだなと深い尊敬の念を抱いています。そのお手伝いが少しでもできればうれしいです」と思いを明かした。
本作については、「保護犬が新しい家族を見つけるまでにどう過ごしているのか、意外と知らない人も多いのかなと思い描きました。たくさんある家族のなかのたったひとつのご縁の話ですが、読んでいただければ幸いです」とコメント。書籍『ドベとノラ』2巻には、保護猫たちのエピソードも収録されているという。
茶々はその後も新しい家族と出会うまで、人への不安や捨てられた記憶と向き合いながら過ごしていく。切なくも温かな物語は、多くの読者の心を打っている。
■取材協力:ヨシモフ郎(@yosimofurou)
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