新歓で再会した同級生「どんな音楽聴くの?」→実は脈なしの残酷な現実に「ズバ抜けてリアル」【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
好きな人の一言に一喜一憂するリアルな片思いを描いた、イララモモイ(@iroiro_kangae)さんの『付き合えなくていいのに』の第1巻が発売された。スマートフォン・PC向けマンガ配信サービス「サイコミ」で連載中の本作は、X(旧Twitter)に第1話を掲載したところ1万4000のいいねが集まり話題に。「エモい表紙と違う展開でギャップがおもしろい」「今まで読んだ中でズバ抜けて現実すぎる」と多くの反響を呼んでいる。王道の恋愛漫画とは異なり、「もしかして、この先!?」という期待を裏切り、「現実ってこうだよね」と思わせる絶妙な距離感を描いているのが魅力だ。
「覚えてすらいない」運命の再会と、恋に恋する主人公
物語は、主人公の清水えりこが大学の軽音サークルの新歓で、中学時代の同級生・北山くんと再会するところから始まる。かつて「指がきれいだね」と褒められた些細な思い出を大切にしていたえりこは、同じインディーズバンドが好きという共通点で盛り上がり、運命を感じる。しかし、北山くんはえりこが同級生だったことすら覚えていないという、あまりにもリアルな展開が読者の共感を誘う。
本作の設定について、イララモモイさんは「取材や経験談ではなく、思いを寄せる相手に覚えられていないのに舞い上がっちゃう女の子ってかわいいよなと思いながら描いた」と明かす。「昔、同級生に指を褒められた」というエピソードも、担当編集者との相談のなかで生まれたものだという。リアルすぎると評される片思いの描写には、「私自身はキュンキュンしながら描いているので、自分の体験に重ねたり、完全なるフィクションとして楽しんだりしてもらえたらうれしい」と語る。
思わせぶりな彼は“クズ”なのか?先が読めない恋の行方
えりこは北山くんとバンドを組むなど、共通の趣味を通じて距離を縮めようと奮闘する。彼の絶妙な言葉の返しに一喜一憂し、妄想にひた走るえりこの姿や、友人とのギャグ漫画さながらのやり取りも見どころだ。
本作の帯には「なんで私は、クズばっか好きになっちゃうんだ??!」とあるが、北山くんが本当にクズかどうかは読者の判断に委ねられている。イララモモイさんは「クズって定義がすごく曖昧なので(笑)。私自身は、北山もすっごくかわいいやつだなと思っている」と語り、「片思いの話を描きつつ、問題提起もしていきたいし、笑わせるところは笑わせたい欲張りな作品なので、そのあたりを楽しんでほしい」と読者へメッセージを送る。笑いと胸の痛みが交錯する2人の続きは、現在も「サイコミ」で楽しむことができる。
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