ステーキハウス仕込みの職人が神戸ビーフのバーガーを開発! 神戸・元町「ワントバーガー」

関西ウォーカー

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見た目も美しい、究極の神戸ビーフのハンバーガー!


「父が経営しているステーキハウスで25年間肉を焼き続けていたんですが、5年前にそんな父とケンカしてしまって。『やる気ないならやめろ! やりたいもんないんか?』って(苦笑)。それで始めたのがこの店です」と、「ワントバーガー」店長の川村剛志さん。

ステーキハウスで経験をつんだ職人・川村剛志さん


川村さんは18~20歳の頃、アメリカ・ロサンゼルスに住み、語学学校に通っていた。「留学とは名ばかりで、スケボーばっかりやっていましたね(笑)」。この頃に、アメリカならではのハンバーガーと出会う。「『マクドナルド』はもちろん、『カールスジュニア』、まだ日本には上陸していないハンバーガーチェーン『ジャック・イン・ザ・ボックス』など、日本よりもビッグサイズのハンバーガーで、その魅力の虜(とりこ)になりました」。

ワインレッドが映える外観は遠くからでも目立つ


結局、語学学校を卒業することなく帰国。父が経営しているステーキハウスが人手不足だったため、入社することに。「入社したのが21歳の頃で、接客しながら料理を学びました」。そして冒頭の父とのケンカに繋がり、川村さんはかつてアメリカで好きになったハンバーガー店をオープンすることを決意した。

縦長で奥行きのある店内。落ち着いた色合いでくつろげる


「縦長のお店を探していたら、元々カフェだったお店の場所が空いたんです。落ち着いた色合いでアメリカンダイナーの雰囲気にしました」。店内には看板魚(?)として、川村さんが12年くらい飼っていたアマゾンの熱帯魚「ショーグン」の水槽も配置し、元カフェの原型をとどめないほどに仕上げた。

アマゾンの熱帯魚はカウンターから見られる


ハンバーガーを開発するにあたって川村さんがこだわったのは、「バンズ・ ベーコン・ピクルス・マスタード・マヨネーズなどオール手作りで無添加」「赤身の味を追求したあっさりパティ」。「もうハンバーガーをジャンクフードとは言わせない!」と、ステーキハウス時代に培った経験を活かし一番食べて欲しい神戸ビーフをハンバーガーに仕上げた。「神戸ビーフだけだとどうしても高額になってしまうため、代わりに黒毛和牛を使ったハンバーガーも置くようにしました」。

神戸ビーフのスネ肉を使用したパティは濃厚なうま味!


「オープンして3か月ぐらいはお客さんもいっぱい来て忙しかったんですけどね。そこからは地獄でしたよ。うちのハンバーガーは他のお店に比べて高額なので、なかなか受け入れられなかったですね」。ギリギリの経営が続くオープン2年目、神戸メリケンパークで、兵庫県ナンバーワンのハンバーガーを決めるハンバーガーイベントが開催されることを知りエントリー。「この大会がラストチャンスだと思って応募しました。ステーキハウスで働く父にも、『これで優勝できなかったらハンバーガー店は辞める』って宣言しました」。来場者数4万1000人を記録したハンバーガーイベントで優勝したのは、川村さんの「ワントバーガー」。川村さんは店を続けることを決意した。

兵庫県ナンバーワンに輝いたアボカドバーガー(2000円)


その時に優勝したハンバーガーが、アボカドバーガー(2,000円)※神戸牛バージョン。黒毛和牛バージョンは1,300円。

「これが兵庫県ナンバーワンに輝いたハンバーガー! ビジュアルから美しい!」


ハンバーガー食べ歩き歴15年の「西日本ハンバーガー協会」創設者の薮伸太郎が実食!

自家製バンズ。熊本産小麦100%で作ったバンズはオーダーが通ってから再度鉄板で焼き上げるのがポイント


「熊本産小麦を使った手作りバンズは、焼く時に霧吹きで水を噴きかけることで、できたてのパンのようにふわふわになります。口溶けがいいですね」。

焼き上がったパティからは肉汁が溢れ出す!


「パティは神戸牛のスネ肉100グラム、または黒毛和牛のモモ肉100グラム。ヒマラヤ岩塩であっさりと味付けされたパティは、赤味の味を追求しただけあって、しつこくなく、肉本来の持つうま味を感じられます」。

アツアツのパティの上に、新鮮なトマトをオン


「野菜はアボカド、レタス、トマトとたっぷりサンドされているので、それぞれから出る水分がバーガー全体をみずみずしくしてくれます。ほのかに香るクミンもアボカドに合っていて上品!」。

ソースやマヨネーズなどすべて手作り!


「ソースはテリヤキソースにマヨネーズと、共に手作り。ほか、自家製ベーコンもサンドされ、ボリュームたっぷりの一品です!」。

肉料理もチェック! ローストビーフ(1200円)


さらにお店では、ローストビーフ(1200円)などの一品料理も。ワインを飲みながらおしゃれな雰囲気の中でデートを楽しむこともできる。

新鮮な生のじゃがいもを揚げたフライドポテト


優勝した喜びもつかの間。大きな反響はなく、店はまだ繁盛しない。しかし「優勝したらハンバーガー店を続ける」と決めていたので、我慢の日々が続く。それから半年後、旅行ガイドブック「ロンリープラネット」の掲載などをきっかけに海外の旅行客の間で人気になった。「いまや来られるお客さんの半分くらいは海外の方ですね。神戸ビーフを求めて来てくださいます」と川村さん。「神戸に来たら『ワントバーガー』と言われるようになりたいですね。店内にはDJブースもあるので、月に1回ペースで音楽イベントも開催し、とても反響があるんですよ」。ハンバーガーと音楽とお酒の融合を目指す「ワントバーガー」の進化はまだまだ止まらない!

世界初のご当地バーガーアイドル「ハンバーガールZ」が「ワントバーガー」を訪問!


ハンバーガールZのチキンほのか(右)とおさかなあかりん(左)


ハンバーガーから生まれた妖精・おさかな担当のあかりんと、チキン担当のほのかが「ワントバーガー」へ!

「ワントバーガーさんこんバーガー!」


「カウンターもひろーい!」


「ハンバーガーとセットのポテトもめっちゃおいしい!」


「カウンター席で写真を撮るのがおすすめ!」


「にくにくにく~っ!」


「バーガー袋にアボカドバーガーをイン!」


おさかなあかりん「店内の雰囲気はヒップホップ好きにはたまらないんじゃないかな?と思う様なかっこいいお店です。アボカドバーガーはアボカドがたっぷりサンドされています。神戸ならではの神戸牛が豪快に挟んであって、アボカドほか野菜と絶妙なバランスで、とっても美味しかったです! 一品料理のローストビーフは何枚もお皿に乗っていて、ガーリックチップスと合わせて食べます。豪華で美味しかったです。ポテトも生のじゃがいもを揚げているそうで、とっても柔らかく、形もかわいかったです」

「神戸ビーフって衝撃的においしい!」


チキンほのか「外の窓ガラスから調理している姿が見えたり、スケボーが壁にかかってあったりと、とにかくおしゃれ! 中に入ると巨大なスピーカーからかっこいい音楽が流れていて、バーみたいな雰囲気のカウンターやレトロ感のある鏡など、やんちゃだけど大人で落ち着いた空気感のある内装がすごく好き。アボカドバーガーは、もう、贅沢極まりない! 旨味たっぷりの神戸牛とベーコンのお肉コンビ! その上にさらにドーンと豪快にアボカドが乗っかっていて…。アボカドのまろやかさと塩胡椒の効いたビーフが絶妙な旨さを引き出していました! 」

「ワントバーガー」さん、取材のご協力ありがとうございました!


「WANTO BURGER(ワントバーガー)」/創業 2013年3月25日/電話 078・392・5177/住所 神戸市中央区下山手通3-10-6 福康ビル1F/営業時間 12:00~22:00(LO21:30)、日曜~17:00(LO16:30)/定休日 月曜(祝日の場合翌日)/駐車場 なし/各線元町駅より徒歩7分

【SHOP DATA】席数 18席(テーブル8席、カウンター10席)/ハンバーガー ワントバーガー¥2,400など14種/マンスリーバーガー なし/トッピング チーズ¥100など6種/ドリンク コカ・コーラ¥320など21種/たばこ 禁煙(15:00以降は喫煙可)

【人気ナンバーワンバーガー】アボカドバーガー\2,000※神戸牛バージョン。黒毛和牛バージョンは¥1,300/テイクアウト OK/バンズ 熊本産小麦を使った手作りバンズ/パティ 神戸牛のスネ肉100グラム、または黒毛和牛のモモ肉100グラム/野菜 アボカド、レタス、トマト/ソース 手作りのテリヤキソース&手作りマヨネーズ/ほか具材 自家製ベーコン

薮伸太郎

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