「パパだって、ママに会いてぇよ!」最愛の妻を失った父親と幼い息子の叫びに涙腺崩壊【作者に聞く】
東京ウォーカー(全国版)
「ママー、ママどこぉ?」と泣き叫ぶ我が子をギュッと抱きしめる父。「ごめんな。ママいなくて寂しいよな」「パパだって嫌だよ。ママに…ママに会いてぇよ!!」と抱きしめ合いながら泣く父と子の姿が胸を打つ。本作『晴がイチバン』を描いたのは、夏野ばな菜(@NatsunoBanana)さんだ。現在は企業漫画や学習図鑑の挿絵などの仕事をしながら「ジャンプルーキー!」に作品を掲載している夏野さんに、本作に込めた思いを聞いた。
残された父と子の愛情と読者からの反響
本作は、妻を亡くしたシングルファザーを主役に描いている。夏野さんは、母親を亡くして父と子だけでも、愛情を持って接したらこんなに素敵なんだと伝えるために描いたという。父と子の愛情や手助けする周囲の人々、残された者と残して逝く者の思いを描きたいと考えたそうだ。
読者からは「涙腺が…」「なんとしても先に逝くわけにはいかないと自分に誓った」など多くの感動の声が寄せられている。一方で、作中で父が子どもをバイクの後ろに乗せて送迎するシーンの扉絵に対し「小さい子を乗せるとは何事か」という厳しい意見や、それに対する反論など賛否両論も上がった。夏野さんは賛否両論あって当然とし、話し合って自分の家庭での最善を考えるきっかけになればよいと語る。なお、作中の送迎方法は安全対策と交通法規遵守のうえで成り立っている設定だ。
子どもの素直な感情と作者の願い
特に見てほしいシーンとして、夏野さんは母親を求めて泣く子どもと、それを包み込む父親が息子の思いに気づく部分を挙げる。小さい子どもでもつらい・寂しい気持ちはきちんとあり、「お兄ちゃんだから・お姉ちゃんだから、我慢しなさい」は通じない。つらいときには泣き叫ぶ子どもの思いを受け止める大切さが描かれている。
夏野さんは現在「ジャンプルーキー!」にて『SSS』という漫画も連載中だ。楽しい職場と愉快なサラリーマンたちが繰り広げるラブコメディから始まり、結婚して家族が増える日常生活を描く。こちらも人と人のつながりを描いた人間味あふれる物語となっているため、『晴がイチバン』を読んで気に入った人にはおすすめの作品だ。
取材協力:夏野ばな菜(@NatsunoBanana)
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