多彩な文化が息づく「上五島」で、未来の世界遺産を歩こう!
九州ウォーカー
禁教期に、熱心なキリスト教徒によって密かに信仰が育まれてきた五島列島。上五島には29もの教会が現存しており、世界遺産への登録が期待されている。一方で、五島手延うどん発祥の地と呼ばれる船崎地区では、昔ながらの手延べ製法を実際に体験することができる。キリシタンと食の文化に触れたら、絶景温泉で旅の疲れを癒そう。

世界遺産候補として注目を集める「キリシタン文化」に触れよう
世界遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「頭ヶ島の集落」にある「頭ヶ島天主堂(かしらがしまてんしゅどう)」。全国的にも珍しい石造りの教会で、信者たちが自ら切り出した砂岩を積み上げて造られた。

教会見学時は、内陣(祭壇)への立ち入りやミサ(礼拝)の撮影、教会内での飲食・喫煙は禁止。献金箱が設置されているので、見学時には寄付でお礼をしよう。また、4月から車での白浜地区への入場が禁止されているので、拝観の際は上五島空港駐車場から運行する無料シャトルバスを利用しよう。

[頭ヶ島天主堂]長崎県南松浦郡新上五島町友住郷頭ヶ島638 / 095-823-7650(長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター) / 9:00〜17:00(見学する場合は要事前連絡)※ミサなど教会行事の際は見学不可
名物「五島手延うどん」の手延べ製法を体験!

五島を代表する名物グルメ「五島手延うどん」。その発祥の地といわれる船崎地区にある「船崎饂飩伝承館(ふなさきうどんでんしょうかん)」では、昔ながらの道具を使った手延べ製法を体験できる。所要時間は約2時間半。表面に油をかけて生地をじっくりと寝かせたうどんは、細麺でありながらも強いコシが特徴だ。

体験で作った麺は後日、作る過程でできる「ふし麺」とセットにして発送してもらえる。うどんは提供されていないので、専門店を利用しよう。

[船崎饂飩伝承館]長崎県南松浦郡新上五島町船崎郷496 / 0959-42-0964(新上五島町観光物産協会) / 9:00〜15:00(要予約) / 休みなし / 料金1〜4人1万円、5人以上は1人2200円
朝日と夕日を眺めながら天然温泉でまったり!

島旅のフィーナーレは、番岳の尾根に建つ小さなリゾートホテルでリラックス。「五島列島リゾートホテル マルゲリータ」では、大自然に囲まれた島ならではのロケーションが自慢で、海と山を赤く染めるサンライズ&サンセットタイムは、旅の疲れをそっと癒してくれる。立ち寄り湯としても利用できる天然温泉は源泉かけ流しで、大浴場と露天風呂を完備する。

なお、宿泊する際は食事付きのプランがおすすめ。地元で獲れた新鮮な魚介などを使うコース料理や、自家製ベーコンなどの朝食がお待ちかねだ。

[五島列島リゾートホテル マルゲリータ]長崎県南松浦郡新上五島町小串郷1074 / 0959-55-3100 / 立寄り湯11:00〜15:00 / 立寄り湯中学生以上800円、小学生400円、未就学児無料、スーペリア2人1室2食付き1万7000円〜
上五島へのおすすめのアクセス方法
【東京から】羽田空港から長崎空港まで飛行機で約120分。長崎港から奈良尾港までジェットフォイルで約75分【関西から】伊丹空港、関西国際空港から長崎空港まで各約70分。長崎港から奈良尾港までジェットフォイルで約75分【福岡から】博多港から青方港までフェリーで約5時間55分
下五島と共に、世界遺産で注目を集める上五島。島に点在する教会を巡ると、潜伏キリシタンたちの熱い思いを肌で感じられるはずだ。さらに伝統グルメ「五島手延うどん」と絶景温泉も満喫して、心と体を満たそう。
九州ウォーカー編集部
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