【体験レポ】羊蹄山を背に絶景ライド。「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」のE-バイクサイクリングが最高すぎた!
東京ウォーカー(全国版)
北海道・ニセコは、雪のない季節こそ表情が豊かだ。「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」のグリーンシーズンには、羊蹄山(ようていざん)を望むサマーゴンドラ、ゲレンデを駆け抜けるマウンテンバイク、清流を行くラフティングと、雄大な自然を舞台にした魅力的なアクティビティがめじろ押しだ。そんななかで、今回イチオシとして紹介したいのが「E-バイク(アシスト付きクロスバイク)」でのサイクリング!結論から言うと、坂道や長距離の疲れを一切気にせず、ニセコが誇る圧倒的なロケーションを五感で堪能できる“最高すぎる”体験だった。名峰を眺めながら進む爽快ライドと、立ち寄りスポットを満喫した体験ルポをお届けする。
坂道もラクラク!E-バイクで巡るニセコの大自然
E-バイクの最大の魅力は、なんといっても強力な電動アシスト機能にある。一般的な自転車では身構えてしまうような坂道や距離であっても、ペダルに軽く足を乗せて漕ぎ出すだけでスイスイと前進。体力をすり減らすことなく、終始笑顔でライドを楽しめるのがうれしいポイントだ。
ヘルメットを装着してペダルを漕ぎ出すと、心地よく肌をなでるさわやかな風がとにかく気持ちいい。車移動のスピード感では通り過ぎてしまうような土の匂いを感じたり、木々の葉が風でそよぐ音や鳥のさえずりがダイレクトに耳へ届いてくる。五感すべてが研ぎ澄まされていく感覚は、自転車旅だからこそ味わえる醍醐味だ。
現地では地元ライダーが厳選したオリジナルのサイクリングマップが用意されていて、初心者向けの短いルートから、走り応えのあるロングコースまで選べるため、久しぶりに自転車にまたがるという人でも安心だ。ルートの途中では、左手には雄大な羊蹄山、右手には「ニセコアンヌプリ」がそびえ立つという、両側に名峰を望むココだけの構図が現れる。この贅沢な景色の中を爽快に駆け抜ける瞬間は、間違いなくニセコサイクリングのハイライトといえる。
ライド途中に立ち寄りたい!おすすめ寄り道スポット
E-バイクの真骨頂は、気になる場所でふらりと足を止められることにある。今回の取材では、「ニセコ町の定番スポットコース」を短縮したルートで巡ったが、どのスポットもライドの途中に訪れたくなる魅力的な場所ばかりだ。
【立ち寄り1】「真狩豆腐工房 湧水の里」でおいしい水と濃厚豆腐に舌鼓
名水の地として知られる真狩村(まっかりむら)に位置する、職人こだわりの人気豆腐店。店の前には冷たく澄んだ湧き水がコンコンと湧き出ており、片道数時間かけて毎週大型ペットボトルを何本も持参して汲みに来る道民も多いという大人気スポットだ。サイクリング中の喉を潤すべく、持参したマイボトルに名水を汲んで一口飲むと、そのまろやかさと冷たさに、心身ともにリフレッシュできた。
店内には職人が丁寧に作る多種多様な豆腐がずらりと並ぶが、ここで味わいたいのが名物「風船豆腐」。風船に入った豆腐に、つまようじをプチッとさして割って食べるエンタメ感満載の一品だ。口に運ぶと、とろっと滑らかな食感とともに大豆本来の濃厚な旨味が口いっぱいに広がる。豆腐好きにはたまらない味わいだ。さらに、小腹がすいたときに手軽に味わえるサクサク食感のコロッケなども見逃せない。
【立ち寄り2】羊蹄山×ダチョウが織りなす非日常の絶景コラボ
次に向かったのは、ニセコ町豊里の「ニセコ だちょう牧場」。放牧されたダチョウを間近で見られる、全国的にも珍しい農場だ。入場は無料で、ゲートをくぐると牧草地に長い首がにょきにょきと並ぶ、なんとも不思議な光景が広がっている。圧巻なのは、その背景。ダチョウの向こうにどっしりと構える羊蹄山。北海道らしい雄大さと、アフリカのサバンナのような非日常感が同時に押し寄せる、ここでしか撮れない一枚が待っている。
近くで見るダチョウは発見の連続だ。頭のてっぺんにつんつんと立った毛は妙にかわいらしく、一方で太い脚は恐竜さながらの野性味。じっと見つめられると、少したじろぐ迫力がある。大人も子どもも夢中になる「エサやり体験」は要チェック。手のひらにのせたエサをパクッと食べられる体験は意外にも楽しく、思い出になること間違いなしだ。
敷地内にはカフェ「だちょう屋さん」を併設。ライドの休憩にぴったりな自家製スイーツがそろう。注目の「幻のこいプリン」は、ダチョウ卵の黄身と地元牛乳で作る濃厚な味わいが走り疲れた身体にしみ渡る。さらに、和菓子職人直伝のレシピで丁寧に手火焼きする「ダチョウ卵のどら焼きさんど」(380円)も必食。しっとりした生地とあんこの旨味が絶品だ。ダチョウ肉のウィンナーなど、一部の人気商品は店舗前の自動販売機で24時間購入できるのもうれしい。
【立ち寄り3】レトロで絵になる「JRニセコ駅」で、旅の余韻に浸る
サイクリングの最後の立ち寄るスポットとして訪れたのは「JRニセコ駅」。三角屋根の塔と、まるで絵本に出てくるようなレトロな山小屋風の洋館駅舎が特徴的だ。国際的なリゾートの玄関口らしい佇まいで、自転車を停めて眺めているだけでも絵になる。
一歩中へ入ると、木のぬくもりが残る落ち着いた空間。観光案内所や喫茶スペースを備え、旅人がひと息つける場所になっている。ホームに列車が滑り込む音を聞きながら、走ってきた道のりを振り返る時間もまた格別だ。
そして、「綺羅街道」と呼ばれるニセコ町のメインストリートは、ゆっくり流すほど楽しい。というのも、通りに面した店々の看板がとにかく個性的なのだ。靴店の軒先には、鉄のアーチに吊るされた大きな編み上げブーツ、酒店にはどっしりとした徳利、電気屋にはコンセントの看板が掲げられている。商いをそのまま形にした立体看板が、青空を背景に次々と現れるので、看板を見ながら何を売っている店なのかを想像するのもおもしろい。
ニセコの雄大な自然、五感で感じる風、ここでしか味わえないグルメや動物との出合い。それらを疲れ知らずで贅沢にイイトコ取りできるE-バイクサイクリングは、最高の体験だった。「ニセコ東急 グラン・ヒラフ」のバイクレンタルは、2026年9月も土日祝に開催されている。夏の終わりから秋にかけてのニセコは、空気が澄んでいて疾走するにはうってつけの季節。ペダルをひと漕ぎするだけで、旅がぐっと立体的になるはずだ。
取材・文=水島彩恵
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