「自分に似合う服がわからない」を解決するAI診断&バーチャル試着で変わるZOZOの新・服選びが画期的!
東京ウォーカー(全国版)
「自分に似合う服がわからない」。ファッションにまつわる悩みのなかでも、多くの人が抱えているであろうこの問題に、ZOZOが1つの「解決策」を出した。
ファッションコーディネートアプリ「WEAR by ZOZO」で2026年9月15日に提供が始まった新機能「似合うルーム by ZOZO」は、自分のファッションタイプを診断し、似合うコーディネートの提案から、AIによるバーチャル試着、ZOZOTOWNでの購入までを一連の体験としてつなげるサービスだ。
2000万ダウンロードを突破したWEARに蓄積された1500万件以上のコーデ画像と、ZOZO独自のデータ&AI技術が、新機能の土台になっている。では、この「似合う」を見つける仕組みは、どのようにして生まれたのか。
92%が「ファッションは自分に似合うかどうかが重要」。ZOZOの戦略転換のきっかけ
2022年9月、ZOZOはZOZOTOWNユーザー7万293人を対象に「ファッションに関する意識調査」を実施した。「ファッションは自分に似合うかどうかが重要」と回答した人は92%にのぼり、82%が「アイテム購入・着回し時に何かしらの悩みがある」と答えた。さらに、パーソナルスタイリングサービスを「利用したい」と答えた割合は全体で79%、Z世代(18~25歳)に限ると89%に達している。
これらの数字から浮かび上がったのは、「服は好きだけど、自分に何が似合うのかがわからない」という切実な声だった。ZOZOはこの結果を受け、「似合う」に着目した新たなサービスを提供するべく、「ファッションを『買う』ならZOZO」から「ファッションの『こと』ならZOZO」への転換を掲げる。
表参道で始まった超パーソナルスタイリングサービスと「似合う」を構成する4つの要素
「似合う」とは何か。この問いに正面から取り組むため、ZOZOは2022年12月、ZOZO初の常設リアル店舗「niaulab by ZOZO」(似合うラボ)を表参道にオープンした。
似合うラボは、2時間以上にわたって1人の顧客に貸し切りで対応し、ZOZO独自のAIとプロのスタイリストの知見を掛け合わせた超パーソナルスタイリングサービスだ。完全予約制で、2023年2月~2024年4月までの集計では累計応募者数は約11万人、平均応募倍率は100倍以上にのぼった。実際に体験できたのは約1000人で、体験満足度は10点満点中平均9.2点、「似合うが見つかった」と答えた人は96.6%に達している。
この約1000人の体験データを分析するなかで、ZOZOは「似合う」を構成する4つの要素を特定した(2024年5月9日発表)。
• 「ジャンル」
……「きれいめ」「モード」などファッション系統を分類したもの
・「体型の悩み」
……体型に関する悩みを、アイテム選びや着こなしでどう解消するかをまとめたもの
・「与えたい印象」
……「エレガント」「大人っぽい」など、周囲にどう見られたいかを分類したもの
・「味付け」
……あっさりからこってりまで、ファッションの複雑さを星5段階で分類したもの
似合うラボは2025年7月31日にサービスを終了したが、ここで得られた知見とデータが、その後のWEARの機能開発に直接つながっていく。
約2年半がかりで4要素をそろえた
ZOZOは似合うラボで発見した4要素を、1つずつWEARに実装しながら効果を検証してきた。
まず2024年5月、WEARのリニューアルで「ファッションジャンル診断」を導入。4要素のうち「ジャンル」の知見を活かした機能で、ユーザーのファッション系統の傾向を12ジャンル・全144パターンから診断する仕組みだった。続く2025年10月には、新機能「着回し提案」で「体型の悩み」への対応を実装。ユーザーが自分の体型の悩みを登録すると、それを踏まえたパーソナライズされたコーデ提案が受けられるようになった。
ファッションジャンル診断の導入後、WEARからZOZOTOWNへの送客率は1.2倍に向上。着回し提案の利用者は、翌月のWEAR再訪問率が1.1倍に上昇したという。
そして2026年9月、残る2つの要素「与えたい印象」と「味付け」を加えた「ファッションコア診断」をリリース。これにより、4要素すべてがWEAR上で機能する状態となった。
「似合うルーム by ZOZO」でできること
「似合うルーム by ZOZO」は、似合うラボでの体験をデジタル化し、「診断」「提案」「説明」「試着」「購入」の5ステップをアプリ上で一連の体験として提供する。それぞれの中身を見ていこう。
診断:ファッションコア診断
WEARに投稿されたコーディネート画像から、好みのものを5枚以上選ぶだけで診断が完了する。AIが「ジャンル」「与えたい印象」「味付け」の3要素を分析し、全28タイプ(ウィメンズ16タイプ・メンズ12タイプ)から該当するタイプを判定。診断結果には、タイプの特徴やあるある、おすすめのWEARユーザーやブランドに加え、「どんなスタイルに惹かれるか」「周囲からどう見られたいか」「どのくらい盛るか」などが表示される。
提案:今日のベストコーデ
WEARに蓄積された1500万件以上のコーデ画像の中から、診断結果に合わせた「今日のベストコーデ」を提案してくれる。体型の悩みや天気、持っているアイテム、お気に入り登録アイテムなども反映されるため、提案内容は日によって変わる。
説明:AIスタイリスト「ラボくん」の解説
提案されたコーデは、「なぜこれがあなたに似合うのか」をAIキャラクター「ラボくん」が解説してくれる。似合うラボで得たプロのスタイリング知見とデータを学習しており、コーディネートのポイントや診断結果に基づくおすすめ理由を、スタイリストのように説明する。体型の悩みや気温など、さまざまな条件に合わせたコーデ検索もできる。
試着:お試しコーデ
気になるコーデは、バーチャルで「試着」ができる。顔写真をアップロードし、体のラインを5段階から選択すると、生成AIが着用イメージを作成。画面上で「似合うかどうか」を確認してから購入に進めることができる。なお、利用にはWEARへのログインが必要で、1人あたり1日3回までとなっている。
購入:ZOZOTOWNとの連携
コーデで使われているアイテムが気になったら、そのままZOZOTOWNで購入できる。購入後やお気に入り登録後は、WEARで着回し提案も確認でき、「見つける・買う・着回す」がWEARとZOZOTOWNの連携で循環するようになっている。
体験イベントでは「参考になった」が92.5%
サービス提供開始と同日の2026年9月15日には、WEARISTA(WEAR公認ユーザー)や来場抽選に当選したWEARユーザーを招いた体験イベントが開催された。イベントでは、ファッションコア診断やお試しコーデの体験に加え、全28タイプをイメージしたコーディネートの展示、YouTube「niaulab TV by ZOZO」出演スタッフによる骨格診断なども行われた。
イベント来場者80名へのアンケートでは、「今日のベストコーデの提案が参考になった」が92.5%、「お試しコーデの生成結果の質がよかった」が83.8%という結果に。さらに、お試しコーデの質が良かったと回答した人のうち88.1%が「着用イメージがわかることで購買意欲が上がった」と答えている。来場者からは、自分の系統が具体的にわかってうれしいという声や、普段自分では選ばないコーデを画像で試せたことへの好意的な反応が寄せられた。
「買う場所」から「似合うを見つける場所」へ
似合うラボで「似合う」の4要素を発見し、1つずつWEARに実装して検証を重ね、2年半かけてたどり着いたのが「似合うルーム by ZOZO」だった。
ZOZOは今後について、「将来的なZOZOTOWN上での『似合う』提案に向け、各サービスで培った知見やデータを活用していく」としている。また、ファッションに特化した独自の対話型AIエージェントの開発も進めているという。
なお、「似合うルーム by ZOZO」はWEARアプリ(iOS/Android ver 8.0以上)で利用できる。LINE公式アカウント「ZOZOの似合うコーデAI ラボくん」でもお試しコーデが利用可能で、ファッションコア診断を含むそのほかの機能は順次展開予定だ。
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