「救心」って結局なんの薬?担当者に聞いてみたら“今、若者にこそ飲んでほしい薬”だった

東京ウォーカー(全国版)

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

「救心」という薬をご存知だろうか。「どうき・息切れ・気つけに、きゅ〜しん♪きゅうしん♪」というCMでお馴染のアレだ。20~40代くらいの人にとってはCMこそ見たことがあるものの、あまりピンとこないかもしれない。

救心は、今年30歳になる筆者の祖父母も愛用している薬だったが、「お年寄りがよく飲む薬」くらいの漠然とした知識しかないことに気がついた。CMのフレーズは一音違わずに歌えるのに、「救心って何?」と聞かれると答えられないのだ。ちなみに、CMしか観たことがない担当編集は「気つけ」ではなく「引きつけ」だと思っていたらしい。

「もしかしたら、けっこう多くの人が謎だと思っている薬なのかもしれない」と思い、今回は救心製薬株式会社の担当者に「救心ってどんな薬?」と率直な疑問をぶつけてみることに。

すると、シニア層だけでなく実は20〜50代にも利用できる薬だったことが判明。さらにコロナ禍で新たなストレスを抱える人々が増加したこの世の中でも、救心は大きな役割を果たす薬だった。そして予想だにしていなかった人たちからの需要も発覚!今こそ役立つかもしれない、救心の魅力に迫った。

CMでお馴染みのパッケージ。年配の方の家にあるイメージが強いが…?(効能:どうき、息切れ、気つけ/第2類医薬品)


そもそも「救心」ってどんな薬?何が入っているの?

救心とは、「どうき」「息切れ」「気つけ」の3つの症状に効果がある薬で、その生まれは「薬売り」で知られる富山県。大正2年(1913年)に富山県出身の創業者が、東京・浅草で「ホリ六神丸」という富山の薬を販売したのが始まりだ。その後、製剤の改良を重ね、「救心」に改名された。

「『救心』という名前には、『心臓を救う薬』という意味が込められています。年を取ると、身体中に血液を送る心臓のポンプの機能が衰えていきます。そうすると血液の循環が悪くなって体内の酸素が不足し、動悸や息切れの原因になります。救心には、この心臓のポンプの機能を“補う”働きがあるんです」

約3ミリほどの黒くて小さな丸剤には9種類の生薬が配合されており、崩壊性にすぐれ、薬効成分がすみやかに吸収されるのが大きな特徴。また丸剤は茶色の小さいボトルに入っていて、このデザインが好きなファンも多いんだとか。

「実際にお買い求めいただいたお客様にも『え?こんなにも小さいんだ』という声をいただくことが多いです。また近年のレトロブームも相まって、若い方に『かわいい!』と気に入っていただいていることもあります」

救心の前身である「ホリ六神丸」。画像は「ホリ六神丸本舗」

昭和6〜8年に添付されていた救心の添付文書

生薬の1つ「蟾酥」(センソ)はガマの油。「ガマ」とはアジアヒキガエルのこと

生薬の1つ「鹿茸」(ロクジョウ)は鹿の袋角。名前の由来は「角の形が袋に似ているから」だとか


  1. 1
  2. 2

この記事の画像一覧(全10枚)

キーワード

カテゴリ:
タグ:
地域名:

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

紅葉特集2023

紅葉特集 2024

全国約1100カ所の紅葉スポットを見頃情報つきでご紹介!9月下旬からは紅葉名所の色付き情報を毎日更新でお届け。人気ランキングも要チェック!

CHECK!全国の紅葉名所人気ランキングはこちら

イルミネーション特集

イルミネーション特集

全国約700カ所のイルミネーションを、地図や電球数など充実のデータと、人気順から探せる便利な機能で完全ガイド!

CHECK!全国の人気ランキングをチェック!

東京人気ランキングも要チェック!

おでかけ特集

今注目のスポットや話題のアクティビティ情報をお届け

アウトドア特集

アウトドア特集

キャンプ場、グランピングからBBQ、アスレチックまで!非日常体験を存分に堪能できるアウトドアスポットを紹介

ページ上部へ戻る