木村カエラが絵本『ねむとココロ』を出版!発売記念イベントをレポ
東京ウォーカー(全国版)
人数限定のトークショー&サイン会の模様もお届け
記者発表後は都内某所にて、事前応募で集まったファンに向け、本作の編集を務めた中條基氏とのトークショー&サイン会も実施。リラックスした雰囲気の中、まずは制作時の裏話を披露した。

――いよいよ発売ですね。周りの人の反応はいかがでしたか? (中條氏)
「みんなが応援してくれたから頑張れた。画材や絵のテイスト、物語も無限に種類があるのではじめは悩みましたね。歌詞を書いている時は頭の中でメロディーを流して、自然と言葉がはまることがあるんですよ。その段階まではいつも書き出すことができない。絵本もその作業にすごく時間がかかって」。
――はじめの見開きは悩まれてましたもんね。僕がお声がけしたのが1年くらい前。でも1枚の絵が決まったところから約2週間で完成して、びっくりしました(中條氏)。
「はまった後は、ばーっと進むんです。そうそう、この絵本にはちょっとした仕掛けがあります。見返しのところにココロの顔がたくさん描かれているんですが、喜怒哀楽のいろんな表情を混ぜて、読むたびに探す楽しみを入れてみました。そして作品の中に2カ所、絵本の元になった曲『BOX』という言葉も隠しています。ぜひ探してみてくださいね」。

――会見前には原画展示会にもご覧になられましたよね(中條氏)。
「絵コンテと本番の絵が並んでいるので、こんな風に作られているんだ! と知ってもらえると思います。そして私、顔ハメが大好きで。今回どうしてもココロの顔ハメを作ってほしい! とお願いさせていただいたんです。そちらも記念に楽しんでください」。
――絵はポスカやクーピーを使ったカエラさんらしいテイストだなと思ったんですが、その画材の量が尋常じゃない。あれっていつぐらいから集められたんですか?(中條氏)
「20歳のころくらいかな。ポスカがすごく好きで、集めていたら増えてしまって。最近は好きな色がなくなって買い足しに行くと色がちょっと変わっていたりする。ねむの洋服の色も昔に買った青色なので、いま売っているものは若干違うんです。製作中、この色がなくなったらどうしよう?というのが一番の恐怖でしたね(笑)。もしまた描く機会があったら、違う服になっていると思う」。
――そごう・西武さんとコラボしたラッピングツールもかわいいですね。これ、実は絵本のココロとちょっと違うんですよね(中條氏)。
「輪郭の線をなくして、ちょっとやわらかい雰囲気にしました。テーマが『今年こそ母の日!』だったので、もじもじしているんだけど、後ろでハートの花束を持っているデザインに。お母さんに改めてお礼を言うのって照れくさいじゃないですか。なので、ラッピングで気持ちが伝わるものになればいいなと」。

最後に、作り始める前後での気持ちの変化について聞いてみた。
「絵本のベースになった『BOX』は、“最近自分らしくいられてないな”と思っていた時に書いた曲なんですよ。絵本の製作に入ったときも、その気持ちを引きずっていて。でも描きながら『あ、こうすればよかったんだ!』とか、『このペンを使ってこう描く!』って作業をしているうちに、私ってこうだったな、っていうのを取り戻せた。私自身がこれを作ったことで救われて、『BOX』を書いたときの気持ちから抜け出せましたね」。

『ねむとココロ』は忘れかけていた大事なことを、はっと気がつかせてくれる物語。子供たちに読み聞かせるだけでなく、大切な人へのギフトとしても贈ってみてはいかがだろう。
桑原健太郎
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