【深夜の配達中に金縛り】背中に怪異がしがみついた夜勤の郵便配達員、でも「時間指定に遅れる方が怖い」

東京ウォーカー(全国版)

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強烈な悪寒と何かがしがみつく違和感、あれは何だったのか…?送達ねこ(@jinjanosandou)

郵便配達員は昼夜を問わず町中を走り回り、郵便物を届けている。そんな現役郵便局員たちが実際に体験した怪談を漫画化したのが、「郵便屋が集めた奇談」シリーズだ。作者は現役郵便局員でもある送達ねこ(@jinjanosandou)さん。今回は、T集配センター勤務のNさんが夜勤中に遭遇した“禍辻(まがつじ)”の恐怖を紹介する。

夜勤配達中に四つ角に突入したときの話送達ねこ(@jinjanosandou)

禍辻_02送達ねこ(@jinjanosandou)

再配達の時間指定に間に合わせたい配達員は怪異に構っている時間などなく…?送達ねこ(@jinjanosandou)


深夜の交差点で背中に張りつく“何か”の気配


物語はNさんが深夜の配達中に体験した出来事から始まる。配達用バイクで暗い道を走行中、ある四つ角で停止した瞬間、突然強烈な悪寒に襲われた。そして次の瞬間、何かが背中にしがみついてきた感触が生じる。

振り返ろうとしても首が硬直し、まるで金縛りのように体が動かない。異様な気配を感じたNさんは、「マズい」と直感する。しかし、Nさんが本当に焦った理由は怪異そのものではなかった。その衝撃の理由に、読者からも「そっち!?」と驚きの声が上がっている。

郵便局員の間で語られる“辻”の噂と真の恐怖


交差点や辻で不思議な体験をしたという話は、配達員の間では珍しくない。「そばに誰もいないのに声をかけられた」「火の玉みたいなものに追い抜かれた」といった話のほか、「交差点で赤ん坊を見たら最寄りの神社へ行け」という申し送りまで存在するほどだ。

「赤ん坊がいるような場所ではないので、“魔”のようなものかもしれません」と送達ねこさんは語る。昔から“辻”は異界との境界と考えられており、道が交差する場所は日常と異界が交わる地点だという考えが古くから存在する。

だが、Nさんが「マズい」と感じた真の理由は、配達先の受取人に関する特別な事情にあった。何としてでも間に合わせなければならない理由があり、Nさんは必死に配達を続けていたのだ。
このエピソードについて送達ねこさんは、「配達員にとっては、怪異より時間指定のほうが怖いこともあります」と明かす。実際、別の配達員からは「歩道橋から人影が落ちてきても、再配達の時間指定に遅れるほうが怖かった」という衝撃的な体験談も届いている。

怪異すら凌駕する配達員の覚悟


影が落ちてきても音も姿もない。それでも「これか」と察してそのまま配達を続けたというエピソードには、郵便局員たちの並々ならぬ覚悟がにじむ。

読者からは「怪異より仕事優先なのがリアル」「怖いのに妙におもしろい」といった感想が寄せられた。Nさん自身も「夜勤で走ると、おかしなことはよくあります。特に四つ角が多いです」と振り返る。街灯の少ない夜道を走り続ける郵便配達員たち。もしかすると今日も、日本のどこかの辻で“何か”がじっと待っているのかもしれない。

取材協力:送達ねこ(@jinjanosandou)

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