存在しない「1万円硬貨」に未来予知で儲ける「サイキック投資」、幽体離脱の練習!?奇怪な話が満載の「オカルト異世界ばなし」

東京ウォーカー(全国版)

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「霊を見る練習法」がある!?画像提供:「オカルト異世界ばなし」1巻(C)原作 角由紀子・(漫画)グラハム子/竹書房

日本のオカルト専門サイト「TOCANA」の元編集長・角由紀子さんの幅広い知識をもとに、漫画家のグラハム子 (@gura_hamuco) さんが描く「オカルト異世界ばなし」(竹書房)。見た人に不幸が起きると噂される映画や、幽体離脱、未来予知を利用した投資など、常識では考えられない不思議な話が詰まった一冊だ。都市伝説や怪奇現象はもちろん、パラレルワールドや予知予言まで、知れば知るほど気になるオカルトの世界へと誘ってくれる。

1万円硬貨がコンビニで使われた!?

第1話「幽体離脱の練習法」1画像提供:「オカルト異世界ばなし」1巻(C)原作 角由紀子・(漫画)グラハム子/竹書房

第1話「幽体離脱の練習法」2画像提供:「オカルト異世界ばなし」1巻(C)原作 角由紀子・(漫画)グラハム子/竹書房

第1話「幽体離脱の練習法」3画像提供:「オカルト異世界ばなし」1巻(C)原作 角由紀子・(漫画)グラハム子/竹書房

2012年、茨城県つくば市のコンビニで、なんと1万円硬貨が使用されたという。日本の造幣局が製造している1万円の通貨は紙幣のみ。それにもかかわらず、使われた硬貨は造幣局で作られたものと同じレベルの精巧さだったそうだ。

さらに驚くのは、容疑者とされた男性の反応である。「へ?使えないの?」と、まるで1万円硬貨が当たり前に存在するかのような様子だったという。この奇妙な出来事から、男性はもしかするとパラレルワールドから来たのではないか、という説まで浮上した。

本書には、アメリカで流行しているという「サイキック投資」も登場する。これは、超能力者が未来を予知して得た情報をもとに投資するというもの。いわば予言を頼りに資産を増やそうとする方法だ。一般的な経済誌や専門家が取り上げていない銘柄もあり、予測が当たれば大きな利益につながることもあるという。思わず「そんなことまで!?」と驚いてしまう話題が盛りだくさんだ。

異色のタッグが誕生

本作が生まれたきっかけは、グラハム子さんの漫画「美淑女戦隊 オバサンジャー 困った姑・夫を浄化する!?」だった。作品に登場する「おっぱいビーム」や「発汗スプラッシュ」といったカオスなノリに、角さんがオカルトとの相性のよさを感じたことから、2人がタッグを組むことになったという。

角さんは、本作の見どころについて、TOCANAで取材した本格的なネタから個人的な体験談、聞き込みで得たおもしろ情報まで、幅広い話題を自由に盛り込んだ点を挙げる。

「TOCANAで取材したガチネタから個人的な体験談、聞き込み調査で得たおもしろ情報までおもしろいオカルトならなんでもいいやと自由気ままに、節操なく全て載せました。意外とコアなことが描いてあるのですが、絵のかわいさで中和されているので、オカルト初心者でも楽しめると思います(笑)。ぜひ、この本を通じて不思議な世界の楽しさを知ってもらえるとうれしいです!」

一方、グラハム子さんが意識したのは、オカルトをポップに表現することだった。実は連載開始当初、本人にはそれほどオカルトの知識がなかったという。「オカルトをポップに描いてあるところです。実は私自身、この連載が始まるまでそんなにオカルトに興味がなかったんです。でもだからこそ初心者でもスッと受け入れやすい感じの本になった気がします。なので、オカルト上級者さんにはちょっと物足りないかもしれません。この第1巻は初心者の方向けですね」

角さんの話を聞くうちに、グラハム子さん自身の関心も深まっていったそうだ。「角さんのお話を伺っていくにつれ、私自身どんどんオカルトに興味が出てきました。今はもう『見えない世界はあるもの』だと思って生きています。見えない世界があると思うだけで、心の部屋がずいぶん広がりました」

原作の不思議な力を損なわず、初心者にも伝わる漫画に

原作となるエピソードを漫画にする際、グラハム子さんが大切にしたのは、聞いた話をできるだけそのまま伝えることだった。わかりやすさを優先して構成を変えたくなる場面もあったというが、手を加えすぎれば原作が持つ力が薄れてしまうと考えたという。

「なるべく聞いた話をそのままストレートに描くよう心がけました。私も人間だからどうしてもバイアスがかかった見方をしてしまうこともあるし、構成的には『こうした方がわかりやすくなるんだけどなぁ…』などと考えてしまうこともあったのですが、そうしてしまうとせっかくの素晴らしい原作のパワーが弱まってしまうんですよね。ストレートに描きつつも、オカルト初心者でもわかりやすく、それを気をつけました」

オカルトというと、心霊現象や怖い話を思い浮かべがちだ。しかし、本作で扱うテーマはそれだけではない。異世界への入り口や幽体離脱など、ホラーが苦手な人でも気になる不思議な話が登場する。グラハム子さんは、オカルトという言葉そのものが持つ幅広さにも注目している。

「オカルトって『隠されたもの』という意味なのだそうです。だから本当に幅広いんです。心霊スポットとパワースポットって全然違うけど、どちらもオカルトの範囲です。自分の好きなジャンルから入ったけど気がつけば、ほかのジャンルも詳しくなっていく、という方も多いみたいです。全ては繋がっているというか」

当初はオカルト初心者だったグラハム子さんも、連載を通じて角さんの配信やラジオなどに触れ、知識を深めていったという。「信じるか信じないかはあなた次第」と語られる都市伝説やオカルトの世界。最初から否定せず、「もし本当にあるとしたら?」と考えながら読んでみれば、何気ない日常の見え方まで変わるかもしれない。

■取材協力:角由紀子 (@sumichel0903)・グラハム子(@gura_hamuco)

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