「このままだと殺処分」血塗れの部屋で威嚇する放浪犬→手を伸ばすと「ちょろかった」

東京ウォーカー(全国版)

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放浪犬を保護したが

ある日、知人の保護団体から「放浪犬を一時的に預かってほしい」と連絡が入った。「吠えるし噛むしで、このままだと殺処分の可能性もある」という。「とりあえず2日間だけ」と引き受けたものの、迎えに行くと犬はケージから脱走しており、周囲は一面血だらけだった。漫画家のヨシモフ郎(@yosimofurou)さんが経験した放浪犬との交流を描く「茶々のお話」を紹介する。

【漫画】吠えまくる放浪犬を引き取ったが?画像提供:(C)ヨシモフ郎/KADOKAWA

保護犬茶々のお話【第1話】(2)画像提供:(C)ヨシモフ郎/KADOKAWA

保護犬茶々のお話【第2話】(1) 画像提供:(C)ヨシモフ郎/KADOKAWA


血塗られた部屋と「破壊神」との遭遇

役場で保護された放浪犬だったが、土日は役場が閉まるため、知人の保護団体を通じてヨシモフ郎さんのもとへ一時預かりの依頼が舞い込んだ。自身も愛犬「ドベ」と「ノラ」の2匹を飼っており、普段は預かり活動を行っていないが、今回は時間に余裕があったため引き受けることにしたという。

「すごく吠えるし、噛む」と聞いていた放浪犬。迎えに向かうと、室内から激しく吠え続ける声が響いていた。覚悟を決めてドアを開けると、そこにはドアも床も血まみれになった衝撃の光景が広がっていた。ケージの檻はこじ開けられ、革ひものリードは千切れている。暗闇のなか、血だらけで低い唸り声を上げる放浪犬がたたずんでいた。

牙をむく威嚇の裏に隠された「甘えたい」という本音

牙をむき出しにして激しく威嚇する姿に、ヨシモフ郎さんも「噛まれたら嫌だな」と恐怖を覚えた。しかし、痩せ細った小さな体を見つめ、腰を落としてゆっくりと手を差し出してみた。すると犬は驚きながらも、すぐに寄り添ってきたという。

「挨拶してみたら、ただ怖くてどうしたらいいのかわからなかっただけのようで、想像以上にちょろかったです」とヨシモフ郎さんは振り返る。すぐに心を開いた様子から、以前は人に飼われていた犬だと確信したという。「吠えていたけれど、本当は人に甘えたくて、助けてほしくて仕方なかったんだなと感じました」

保護犬「茶々」が教えてくれるリアルの姿

茶色い毛並みから「茶々」と名付けられた放浪犬は、新しい家族が見つかるまでの4カ月間、ヨシモフ郎さんの家で過ごすことになった。茶々は過去のトラウマからか、ヨシモフ郎さんの姿が見えなくなると激しく鳴いたり、吐き戻したりしてしまう。本作は、そんな茶々との切なくも温かい日々を描いている。

ヨシモフ郎さんは、「世間では保護犬の里親になる関心が高まっていますが、新しい家族を見つけるまでにどう過ごしているのか、意外と知らない人も多いのかなと思い描きました。たくさんある家族のなかの、たった1つのご縁の話ではありますが、読んでいただければ幸いです」と語る。


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