旨さも辛さも本場レベルの牛肉麺!味の決め手はスープにあり

東京ウォーカー

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約30年前より水道橋に店を構える台湾料理店「台南担仔麺(タイナンターミー)」。その厨房に20年間立ち続けている料理長の趙 炳義(チョウ ヘイギ)さんに、台湾の国民食である牛肉麺のこだわりを聞いた。

台湾の調度品、民芸品をインテリアとして飾る店内。ひと昔前の台湾の曲をBGMで流す


素材の形や大きさを見て、煮込み時間を微調整


趙さんは中国安徽省(アンキショウ)出身で、台湾料理を作り始めたのは「台南担仔麺」に来てからになる。それでも「台湾料理の特徴は野菜中心で油控えめだと思いましたが、ベースは中国料理と大体同じ」(趙さん)だったので、飲み込みは早かった。

【写真を見る】料理人歴30年になる料理長・趙 炳義さん。20歳の時から10年間、地元の中華レストランで働き、1998年に日本へ渡った


そんなベテラン料理人は、牛肉麺作りのこだわりを次のように明かす。「一番難しいのは、スープの煮込み時間の調整です。昔は寸胴で3~4時間煮込んで作っていましたが、今は高圧鍋を使って40分ぐらいで完成します。大変楽になりましたが、それでも材料で使う5kgの牛スジをはじめ、牛骨などは、形や大きさが変わると同じ時間炊いても、旨味の出方が違う。毎日、素材を見て“対話して”、微妙に煮込み時間を変えているんですよ」(趙さん)。

あらかじめ寸胴で作った牛骨スープを、注文を受けてから中華鍋に移し、熱して仕上げる


牛肉麺用の平打ち麺は、台湾料理の食材店から入荷した生麺を使用している。麺の茹で時間は約2分30秒


日本人の味覚に寄り添い、徐々に辛さが上昇


現地では辛口になる牛肉麺の辛さに関しては、日本の時代のニーズに合わせているのだという。「20年前は辛いのが苦手な人が多かった。だから辛さは抑えていました。しかし辛いのが好きな日本人が多くなってきたので、徐々に辛さを増していきました。今は寸胴に対して約100gの中国産の唐辛子を入れています。現地の牛肉麺と比べても変わらない辛さではないでしょうか」(趙さん)。

趙さんは1968年生まれ。日本に来てから20年が経ち、現在まで「台南担仔麺」のシェフとして従事


趙さんは台湾まで足を運び、本場の味を舌でも学んだ経験もある。水道橋の「台南担仔麺」に行けば、旨さも辛さも本場レベルの牛肉麺に出合うことができる。【東京ウォーカー】

約1cm幅のインパクトのある麺。厚みもあるので、食べ応えがあり、ツルッと喉越しがよいのも特徴


白山通り沿いの建物の2Fで営業。学生からサラリーマン、OLまで客層の幅は広い


取材・文=小林智明、撮影=伊原正浩

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