これぞ列車旅の醍醐味!コンプリートしたい“九州おすすめ駅弁”5選

九州ウォーカー

X(旧Twitter)で
シェア
Facebookで
シェア

ガタンゴトンと揺られながら、車窓からの絶景や季節を運ぶ風を満喫。そんな列車旅の醍醐味といえば、やっぱり「駅弁」。食材の宝庫・九州には、郷土色豊かな駅弁がめじろ押し。知れば断然旅が楽しくなる、そんな観光列車と駅弁5選を紹介!

特急『はやとの風』with『百年の旅物語 かれい川』


イケメン列車として人気。特急「はやとの風」


吉松~鹿児島中央間を結ぶ『はやとの風』は、質実剛健な薩摩隼人をイメージした漆黒のボディが特徴のイケメン列車。客室は車両によって色合いの異なる木材を使用。木の色によってクラシカルな雰囲気だったり、ログハウスのような温かみがあったり。それぞれの趣を見比べるのも楽しい。明治期そのままの姿を残す「嘉例川駅」も見どころ。

【写真を見る】九州駅弁グランプリ3年連続1位!『百年の旅物語 かれい川』


『はやとの風』といえば、九州駅弁グランプリで3年連続1位を獲得した駅弁『百年の旅物語 かれい川』(1080円)は外せない。「森の弁当 やまだ屋」が丹精込めた逸品で、竹皮に包まれた弁当の中には、甘く煮た分厚いシイタケ、味噌田楽、コロッケ、地元で「ガネ」と呼ばれるサツマイモの天ぷらなど地元食材にこだわったおかずがギッシリ。1つ1つ手間ひまをかけて作った品々は、手作りならではのやさしい味わい。それでいてしっかりと素材の旨味を引き出しており、その味たるや、まさしく王者の風格。この駅弁のためにここを訪れるファンも多い人気ぶりだ。「嘉例川駅」の駅舎でも購入できるが(土日祝のみ)、事前に駅弁引換券を購入し車内で受け取るのがベター。

[特急はやとの風] 吉松~鹿児島中央 1日2往復 / 運転日 要問い合わせ / 大人片道2500円(乗車券1470円、特急券1030円)

特急『いさぶろう・しんぺい』with『栗めし』


「日本三大車窓」を見に行こう。特急「いさぶろう・しんぺい」


緑の中を走るひと際あざやかな紅一点。それが『いさぶろう・しんぺい』だ。明治時代の鉄道の偉人「山縣伊三郎」と「後藤新平」に由来するこの列車は、熊本~吉松間を結ぶ。『いさぶろう・しんぺい』とまとめて呼ばれることが多いが、詳しくは下りが「いさぶろう」、上りが「しんぺい」となる。急勾配を緩和するために列車が斜面をジグザクに走行する「スイッチバック」や、「日本三大車窓」の1つに数えられる絶景を楽しめる列車としても有名だ。

開けた瞬間歓声が上がる!『栗めし』


この『いさぶろう・しんぺい』に乗って味わいたいのは、九州駅弁ランキングでも常に上位の名物駅弁『栗めし』(1100円)。1965(昭和40)年に登場して以来のロングセラーで、人吉の“顔”であるベテラン弁当売り・菖蒲さんが、「人吉駅」にて昔ながらの立ち売りで販売している。栗のかたちをした弁当箱を開けると、中には大きな栗がゴロゴロ!甘く煮た栗はほっくり、食べれば思わず笑顔。そのほかのおかずもどこか懐かしく、ほっとする味わいだ。

[特急いさぶろう・しんぺい]熊本~人吉~吉松 1日2往復(熊本~人吉は1日1往復、人吉~吉松間は普通列車として運行) / 毎日運行 / 大人片道3930円(乗車券2480円、特急券1450円)

『SL人吉』with『86弁当』


汽笛と煙が懐かしい「SL人吉」


肥薩線全線開通100周年を記念して2009(平成21)年に復活した『SL人吉』。大正生まれの8620形蒸気機関車、通称「ハチロク」がもうもうと煙を吐き出しながら、清流・球磨川沿いを力強く走る。クラシカルでシックなしつらえの車内には、メープルウッドやローズウッドを使った高級感あふれる展望ラウンジのほか、レトロなビュッフェ、ミニSLミュージアムまである。また、制服や制帽を着用して記念撮影もできるなど、子どもの思い出づくりにもぴったり。全国屈指の人気列車だ。

九州の食材にこだわった『86弁当』


『SL人吉』で販売されているオリジナル弁当、その名も『86弁当(ハチロク)』(1200円)。熊本の老舗洋食店「五車堂本店」が九州産・無添加の食材にこだわり開発。熊本県産ブランド牛「和王」を使った絶品ハンバーグや、ほんのり甘味のある熊本県産米「森のくまさん」など、九州の恵みをたっぷり詰め込んだ駅弁となっている。※熊本~人吉行きのみ発売。

[SL人吉]熊本~人吉1日1往復(全席指定) / 運行日 要問い合わせ / 大人片道2640円(乗車券1820円、指定料席券820円)

特急『かわせみ やませみ』with『球磨の四季彩弁当と郷土料理つぼん汁セット』


球磨川沿いを颯爽と走る特急「かわせみ やませみ」


熊本~人吉間を結ぶ観光列車で、球磨川流域に生息する野鳥から名付けられた『かわせみ やませみ』。美しい車体は、清流・球磨川のブルーと球磨地方の森のグリーンをイメージ。大自然の中を走る姿は、まさに渓流に舞う「翡翠(カワセミ)」のよう。晴れた日は車窓からエメラルドグリーンに輝く球磨川を望み、杉やヒノキ、い草など、地元の特産品を随所に用いた温もりのある車内では球磨焼酎も楽しめる。360度映像で人吉球磨の自然を体感できるVR体験はこの列車だけのオリジナルサービス(平日3~6号、土日祝1~6号で貸出し)。

具がたっぷりの「つぼん汁」が付いた『球磨の四季彩弁当と郷土料理つぼん汁セット』


『球磨の四季彩弁当と郷土料理つぼん汁セット』(1300円)は、「地元で採れた旬の食材で作るおばちゃん達の愛情弁当」をテーマに、郷土の家庭料理「ひまわり亭」が開発。汁物が付いた珍しい駅弁だ。「つぼん汁」は、人吉・球磨地方でハレに日などに食べられる郷土料理で、鶏肉やニンジン、ゴボウ、豆腐、カマボコなどをイリコのダシで煮て調味した具だくさんの汁物。「つぼん汁」とは、「壷の汁」という意味だそうだ。弁当の中身は“四季彩”の名の通り、季節によってさまざま。旬の彩りを楽しめる駅弁だ。『かわせみ やませみ』のビュッフェにて販売。※土日祝限定で2号からの販売(※数量限定)、内容は季節により変動。

[特急かわせみ やませみ]熊本~人吉1日3往復(全席指定※一部自由席あり) / 毎日運行 / 熊本~人吉大人片道3270円(乗車券1820円、特急券1450円)

特急『ゆふいんの森』with『折鶴~おりづる~』


エメラルドグリーンの車体が美しい特急「ゆふいんの森」


そのエレガントなたたずまいはまさに貴婦人。博多から温泉リゾート・由布院を結ぶ観光列車として30年にわたり愛され続ける『ゆふいんの森』。現在は2017年の九州北部豪雨の影響で博多から由布院間を小倉経由で臨時運行中だが、2018年7月14日(土)には博多~久留米経由~由布院の通常運行が再開される。エメラルド色の車体、モダンで格調高く、かつ温かみのある客室。まるで森のコテージにいるようなサロンスペース。列車に揺られながら、のんびりと過ごすひと時が何よりの贅沢…そんな極上の列車旅の代名詞のような存在だ。

ミシュラン一ツ星「寿司 竹本」監修の『折鶴~おりづる~』


優雅で特別な列車旅を約束してくれる『ゆふいんの森』で味わえる駅弁もまた特別。小倉経由で臨時運行する期間中限定で提供される『折鶴~おりづる~』(1500円)は、ミシュラン一ツ星を獲得した北九州の名店「寿司 竹本」が監修。弁当を広げる様を、鶴が美しく羽を広げた姿に見立てて命名された。名店の味を詰め込んだ逸品は優美でたおやか。上品な味わいが、旅をさらに麗しく彩ってくれる。車内での個数限定販売だが、2日前まで事前予約もできる(092-474-2179※平日9:00~18:00)。このほか、きのこ入りの炊き込みご飯と由布院の野菜が入った『ゆふいんの森弁当』(1000円)もおすすめ。

[特急ゆふいんの森]博多~由布院1日2往復(全席指定) / 91、92号毎日運行、93、94号運転日 要問い合わせ / 大人片道6760円(乗車券4750円、特急券2010円)※2018年7月14日(土)以降の運転日は要問い合わせ

もはや単なる移動手段ではなく、乗ること自体が旅の目的になる観光列車。絶品の駅弁と一緒に思い出に残る列車旅を楽しもう。

[上記の列車の予約・問い合わせ]050-3786-3489(JR九州電話予約センター) / 8:00~20:00

前田健志

この記事の画像一覧(全10枚)

キーワード

テーマWalker

テーマ別特集をチェック

季節特集

季節を感じる人気のスポットやイベントを紹介

いちご狩り特集

いちご狩り特集

全国約500件のいちご狩りが楽しめるスポットを紹介。「予約なしOK」「今週末行ける」など検索機能も充実

お花見ガイド2024

お花見ガイド2024

全国1300カ所のお花見スポットの人気ランキングから桜祭りや夜桜ライトアップイベントまで、お花見に役立つ情報が満載!

CHECK!今が見頃の花見スポットはこちら

ページ上部へ戻る