1000年の歴史と凛とした空気を感じる壮観な古刹「書写山圓教寺」へハイキング
関西ウォーカー
兵庫県にある書写山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)は966(康保3)年、性空上人によって開かれた西の比叡山とも呼ばれる天台宗3大道場の一つ。西国三十三観音霊場第27番札所で、今も参拝者が跡を絶たない名寺だ。境内には重要文化財など貴重な建物が点在。標高371mの山頂に広がる豊かな自然と見事に調和した伽藍を、時間をかけてのんびり散策!<※情報は涼しい!緑の絶景ハイキング(2018年7月2日発売号)より>
<11時5分>志納所(書寫山圓教寺)
ロープウェイで約4分の空中散歩を終えて山上駅を降り、ここで志納金を納める。ここから摩尼殿まで約1kmの書写山散策開始。境内には自然が楽しめる遊歩道も多い。凛とした空気が漂う修行の地を歩こう。

■志納所(書寫山圓教寺)<住所:兵庫県姫路市書写2968 時間:入山時間8:30~17:00(ロープウェイの運行時間、季節により延長あり) 休み:閉山日はなし 料金:拝観志納金500円>
<11時15分>仁王門(書寫山圓教寺)
圓教寺の正門、仁王門。江戸時代初期の建物で両わきに仁王像が立つ。門の正面に向かい、右側が口を開いた阿像、左側が吽像。一対で、あ・うんの呼吸を作り聖域の守りとなる。ここを通り抜けると圓教寺の境内だ。

仁王像は、姫路市指定文化財に指定されている。
<11時30分>摩尼殿(書寫山圓教寺)
摩尼殿のマニとは梵語の如意のこと。970(天禄元)年に創建。上人が根のある生木に観音像を刻んだことで、岩山の中腹に立つ舞台造になったと言われる建物。登録有形文化財で、国指定重要文化財の「四天王像」が安置されている。

970年に創建され、1921(大正10)年に火災で全焼したが1933(昭和8)年に再建された。見上げるとかなりの迫力!

緑が目の前まで迫ってくる。

しかし、長い石段を上った場所に建てられているため、廻縁に立つとかなりの高さに感じられる。
<12時15分>三つの堂(書寫山圓教寺)
お経の講義や論議が行われる学問と修行の場の大講堂、修行僧の寝食の場の食堂、常行三昧(阿弥陀仏の名を唱えながら本尊を回る修行)の道場である常行堂の3つのお堂がコの字に並ぶ。威風堂々としたその風景は圧巻!

大講堂、食堂、常行堂と、重要文化財に指定されている3つのお堂が荘厳な甍(いらか)を競い合う。

受付は摩尼殿、または食堂で。


新緑が天然のサンシェードとなり、歩きやすい場所も多い。
茶屋でちょっと休憩
摩尼殿のたもと、昔の湯屋跡に位置するはづき茶屋。定食やうどんなどの食事のほか、名物の甘酒などのメニューもそろうので、昼食や休憩に便利。姫路みやげもあり。

志山道歩きの疲れを癒してくれる。
■はづき茶屋<住所:兵庫県姫路市書写2968 電話:079-266-3327(本坊事務所) 時間:9:00~16:00 休み:不定休 座席:20席 タバコ:禁煙>
■ハイキングDATA/歩行距離:約2km 歩行時間:約70分 コース難易度:参道はきれいに整備され、全体的に歩きやすい 問い合わせ先:書写山圓教寺(電話:079-266-3327)、姫路市書写山ロープウェイ(電話:079-266-2006)
関西ウォーカー編集部
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