影山貴彦のテレビのホンネ。「15年ぶりの鶴瓶&なるみ レギュラー番組イケる!」
関西ウォーカー
番組収録後に鶴瓶もうなった、なるみの見事な“おっさん転がし”!

6月30日に放送された、カンテレ開局60周年特別番組「鶴瓶&なるみのテレビのコト聞いてみよ!」が面白かった。番組MCを務めた笑福亭鶴瓶となるみの冠番組共演は、15年前「鶴瓶・なるみの満開!新妻セブン」でタッグを組んで以来となる。また2人ですぐレギュラー番組を持てるほど息がぴったりだった。
スタジオゲストには、ピーコ、野々村 真に加え、板東英二が久々に登場し、得意の板東節を炸裂させた。板東の持ち芸?は止まらない自慢話だが、そのハンドリングを鶴瓶となるみが見事にこなしていた。78歳の板東、まだまだ元気だ。大物が居並ぶなか進行役を任されたのが、カンテレの新実彰平アナウンサーだった。普段のニュースキャスターと色合いの違う役柄ながら、上手くいじられ盛り上げていたと思う。
番組のコンセプトは、「あなたの人生に影響を与えたテレビ番組は? あの頃、夢中になった思い出と一緒に、愛するテレビについてしゃべり倒す!」だった。「愛するテレビ」、とてもいい。テレビは近年、褒められることより批判されることの方が多いが、その影響力は、先日閉幕したサッカーワールドカップ日本戦の視聴率を紹介するまでもない。現在もあらゆるメディアの中で1番だろう。
街の人や著名人へのインタビューを数多く行い、数々の人気番組映像を局を超えた形で紹介した同番組。カンテレ60周年という冠ながら、他局の番組をしっかり時間をかけて讃えていた番組テイストが素晴らしかった。
素晴らしいといえば、なるみだ。放送終了後、旧知のなるみに「見事なおっさん転がしやったね」とメールを送ると、「めっちゃ大変やったけど、やって良かったです。鶴瓶さんも板東さんもスゴイ!」と返信が届いた。鶴瓶も収録後、「なるみがうまなってた!」とコメントしている。

【著者プロフィール】かげやまたかひこ/同志社女子大学 学芸学部 メディア創造学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。「カンテレ通信」コメンテーター、ABCラジオ番組審議会委員長、上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「テレビのゆくえ」(世界思想社)など。
影山貴彦
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