影山貴彦のテレビのホンネ。ツッコミ芸人大集合! 「ツッコむん会」が新鮮

2018年7月3日 22:04更新

関西ウォーカー 影山貴彦

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元毎日放送プロデューサーで、同志社女子大学メディア創造学科の影山貴彦教授が、“関西ローカル”のテレビ番組の核心に迫るコラム!

同じ役割を担う芸人同志の盛り上がり。達人たちが集まってひたすらツッコむ!

ツッコミのプロたちが大集合! (C)ABC

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コンビで活動する芸人は、仕事以外では別々にいるケースが多い。テレビ局に仕事で来る時も一緒ではないし、帰る時もそれぞれで帰ってゆく。スタッフたちとの飲み会でも、コンビ間でかなり距離を空けて座ったりする。仲が悪いかというと、そうとも限らない。プライベートでの親密度と芸の面白さは必ずしもリンクしない。「相方」とは面白いものだ。

一方で、コンビ以外の芸人との交流は多い。ボケ・ツッコミ同志で親交を深めることも珍しくない。同じ役割を担う芸人として苦労を分かちあったり、相方の愚痴を言って盛り上がったりしているのだろう。こうした事実は、ギョーカイ人なら誰もが知っていることだが、意外に思われる人もいるはずだ。

6月17日に放送された、「ツッコむん会~我々、あの案件見逃しません!」が面白かった。出演は和牛の川西賢志郎、ダイアンの津田篤宏、銀シャリの橋本直、尼神インターの渚に、千鳥のノブという、いずれ劣らぬツッコミ芸人たちだ。よくよく考えたらおかしいにも関わらず、スルーされている世間の案件を彼らがそれぞれ持ち寄り、次々にツッコんでゆくバラエティだった。

例えば、人気のフリマアプリに一見訳のわからない物が出品されているにも関わらず、きちんと売買されている件や、金持ちが行き過ぎた金の使い方をしている件について、ツッコミを入れまくるのだ。達人たちが集まってひたすらツッコむ番組。新鮮だった。ダイアンの西澤裕介と和牛の水田信二のVTR出演もとても効果的だった。ボケも欲しくなるはず、という作り手の考えが冴えていた。

実はこの番組、当コラムで前回記した千鳥の「相席食堂」の時間帯にスペシャル番組として放送されたものだ。ぜひレギュラー化を望む。お笑いファンの間でも話題になっているようだ。

【著者プロフィール】かげやまたかひこ/同志社女子大学 学芸学部 メディア創造学科教授。元毎日放送プロデューサー(「MBSヤングタウン」など)。早稲田大学政経学部卒、関西学院大学大学院文学修士。「カンテレ通信」コメンテーター、ABCラジオ番組審議会委員長、上方漫才大賞審査員、GAORA番組審議委員、日本笑い学会理事。著書に「テレビのゆくえ」(世界思想社)など。

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