香港で成功を収めた人気店が、新味を引っ下げて日本に凱旋!

東京ウォーカー

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2018年の東京ラーメン界で、ちょっとしたブームになっているのが“逆上陸”。海外で成功を収めた店が、東京に進出するケースが増えている。2018年6月11日に人形町にオープンした「crab台風。」もその一つだ。

2007年に茗荷谷で創業し、その5年後に香港に渡る


「crab台風。」の看板メニューの一つ、「蟹油そば」(850円)。醬油ダレとカニ油、そして豚骨のコラーゲンボールをよく混ぜて味わう


「crab台風。」を手がけるのが、香港・荃灣(ツェンワン)に本店を構える「らーめん台風。」。店主の伊東遊唄(ゆうた)氏は都内の有名店で修業を積んだあと、2007年に東京・茗荷谷に同店をオープンさせた。

当時、時代の最先端だった“濃厚魚介豚骨”で人気を集めていたが、2012年に突如無期限休業を宣言。そしてなんと香港に電撃移転したのだ。

伊東氏と当時から行動を共にし、現在は香港・荃灣本店の店長を務める馬場俊幸氏は、その理由を次のように語る。「現地の知人から、『香港で店を出してみないか』と打診を受けたのがキッカケです。当時の香港には“濃厚魚介豚骨”のラーメン店はなく、大きなビジネスチャンスだと思いました」。

こうして海を渡り、新たな船出を切った「らーめん台風。」。するとその本格魚介豚骨ラーメンは、香港っ子に大きな衝撃を与え、瞬く間に人気が爆発する。店は連日行列が出来、現在では旺角(モンコック)に2号店「漁場 台風。」も展開するまでに成長した。

【写真を見る】2012年12月に香港・荃灣にオープンした「らーめん台風。」。当時、珍しかった本格魚介豚骨ラーメンで旋風を巻き起こした(写真提供:らーめん台風。)


香港の店にはない“カニ豚骨”で新たな伝説を作る!


そして2018年、「らーめん台風。」は東京に凱旋を果たした。「実は近い将来、香港以外の国への出店計画があります。「台風。」はもともと東京で生まれたラーメン店なので、“香港発”ではなく、“東京発”を謳っていきたいと思っています。そのためには、東京に旗艦店を構える必要があると考え、今回戻ってきました」(馬場さん)。

こうして人形町にオープンしたのが「crab台風。」。その屋号からもわかる通り、香港本店の代名詞である“魚介豚骨”は封印し、新たな“カニ豚骨”の「蟹そば」(850円)で勝負を仕かける。

最大のこだわりはスープ。豚骨のみを長時間炊いた白湯(パイタン)に、煮干しとカツオ節、さらに大量のワタリガニを加えてさらに煮込み、トータル50時間かけて仕込んでいる。

こうして出来上がったスープはドロリと粘度があり、超濃厚。カニ油も効かせ、芳醇なカニの風味と旨味のあとに、豚骨の旨味が追いかけていく唯一無二の一杯だ。

また、「蟹そば」のほか、「蟹油そば」(850円)もラインアップ。こちらは太縮れ麺に、カニ油と醬油ダレ、そして豚骨の旨味を閉じ込めたコラーゲンボールを絡めて味わう。麺はモチモチで噛むほどに小麦の風味が感じられ、何よりカニ油の豊かな香り、そしてコラーゲンボールの旨味が絶妙に重なり合う。

遠き香港の地で夢をつかみ取った「らーめん台風。」。その新たな拠点「crab台風。」で、香港本店では味わえない渾身の“カニ豚骨”を堪能しよう!

「crab台風。」を任されているのが店長の山崎直樹さん。都内の有名店で修業を積んてきた。「今後は限定メニューも出していきたいです」


ガッツリ食べたい人には「蟹そば+雑炊セット」(980円)がおすすめ。残ったスープを入れてシメは雑炊に


清潔感あふれる店内はカウンターのみ。壁には店名である台風のホップなイラストが描かれている


人形町駅からほど近いオフィス街の路地裏に佇む。店名とロゴが描かれた真っ赤なのぼりが目印


取材・文=河合哲治郎/撮影=岩堀和彦

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