「血の汗」で肌を守る!? 旭山動物園・カバのスキンケアとは

北海道ウォーカー

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旭山動物園のある北海道旭川市も30度を超える真夏日となる日が増え、夏本番というところ。熱中症予防の防止や水などはもちろん、日焼け止めも欠かせません。でも、スキンケアに気をつけているのは人間だけじゃないんですよ。

旭山動物園/屋外プールで過ごす、オスの百吉(C)旭川市旭山動物園


実はカバの肌はとっても敏感。乾燥に弱く、常に水や泥などで湿らせていないと表面がひび割れてしまうそう。デンと構えた巨体からは想像つかないほど、お肌はナイーブなんですねぇ。

旭山動物園/屋外放飼場で寝ているオスの百吉(C)旭川市旭山動物園


とはいえ、人間のように保湿クリームや日焼け止めを塗るわけではなく、カバは「血の汗」と呼ばれるものを自ら出します。「血」と聞くとびっくりしますが、ピンク色の粘液で、皮ふを紫外線や細菌から守る役割があるのだとか。

旭山動物園/「血の汗」を出すカバの皮ふ(ぽつぽつしている部分が血の汗)(C)旭川市旭山動物園


この「血の汗」は、天気がよく、日差しが強い日中に見ることができるそう。屋外放飼場で陸に上がって過ごしているときには、ぜひじっくり皮ふを見てみてください! ちなみにプールにいるときでも、背中と顔を半分出した状態でじっとしている時間が長いと「血の汗」を見られるかもしれませんよ。

旭山動物園/「かば館」の屋外放飼場


また、「かば館」ではオスの百吉(ももきち)とメスの旭子(あさこ)を飼育していますが、今年2018年の4月、初めての同居がスタート! 7月現在も、約30日~35日おきにくる旭子の発情兆候に合わせて同居を実施しているそう。ただし、終日ではなく午前中のみ屋外で同居(屋内の場合もあります)、といったサイクルのよう。

旭山動物園/同居中の百吉(左)と旭子(右)(C)旭川市旭山動物園


同居開始後、5月には交尾の様子も見られたそうですよ。カバの妊娠期間は約8か月ほどですので、交尾が成功していればそのうち……なんて期待も膨らみます!

旭山動物園/屋外放飼場にいる旭子(C)旭川市旭山動物園


重そうに見えて身軽に水中を泳いだり、頑丈そうな体つきで皮膚がとってもナイーブだったり、ぱっと見だけじゃ分からない意外性たっぷりのカバ。同居のようすも、ぜひ観察してみてくださいね。

※写真提供:旭川市旭山動物園

旭川市旭山動物園 ■開園期間:夏期開園4月28日(土)~11月3日(祝)  ■時間:夏期開園9:30~17:15(入園は~16:00)、10月16日(火)~11月3日(祝)は9:30~16:30(入園は~16:00) ■住所:旭川市東旭川町倉沼 ■電話:0166・36・1104 ■料金:大人820円、中学生以下無料

出村聖子

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