北香那&蒼井優に聞く映画『ペンギン・ハイウェイ』の“声”
東京ウォーカー(全国版)

――ご自身の演技を振り返ってみていかがでしたか。
北「完成した作品をスクリーンで初めて見た時に、蒼井さんの“お姉さん”が、声が少し低めで、ちょっと頼りたくなるし甘えたくなるお姉さんだったんですよ! 自分が想像していたお姉さんの声だと思って聞いていました。
それまでは“アオヤマ君”の声が自分の声にしか聞こえなくて浮いているように感じていたんですが、蒼井さんの低めのハスキーな声と、アオヤマ君の淡々としたちょっと高めの男の子の声がすごく素敵なバランスになった気がして嬉しかったです」
蒼井「自分の声だけがすごく浮いて感じるのは私も一緒です。自分だけなんだか他の人と色味が違って見えるというか、すごく大げさに言うと他の人はカラーで撮られているのに自分だけセピアで撮られているような。でも北さんがお上手なので、アオヤマ君が泣いてる場面で『泣かないで』って思うくらい、感情移入して観ていました」
――北さんは声優の仕事が夢だったとうかがいました。演じてみての感想は。
北「はじめて声優をやらせていただいて、とにかく『声優さんってすごいな』と思いました。機会があれば是非もう一度やりたいですし、女の子や、うんと小さい子の声も挑戦してみたいです。
普段出せない声を出すという楽しさは絶対に声優さんでしか味わえないと思うので、それがすごく楽しくて魅力的だなとあらためて思いました」
――蒼井さんはこれまでも数々の作品で声優を務めてきましたが。
蒼井「声優のお仕事をいただくたびに『自分でいいのかな』って思ったりしますけど、でもできればやりたいって思います。楽しいので(笑)。この『ペンギン・ハイウェイ』という作品に対して、ものすごい労力の積み重ねのほぼ最後に近い段階で私たちはすっと入って作品の一部にさせてもらうわけだから、きちんと寄り添える自分でいたいなと思います。
それとは別に、自分のビジュアルが邪魔しないって喜びもありますね。実写だったら私にこういう役はこないし、そういう実写では挑戦できないことに飛び込めるし連れていってもらえるというのが声優をやりたくなる理由です」
――これから映画をご覧になる方へのメッセージをお願いします。
北「こういう忘れられないような体験を一度はしたいって思える話、もしくはそういう幼少期の特別な思い出がパッとよみがえるようなお話だと思います。子どもから大人まで楽しめると思うので、ぜひ見てください!」
蒼井「自分が一歩踏み出した瞬間って誰しもがあると思うんです。その時のことを思い出すと絶対みんな笑顔になれるはず。自分の人生そんな悪くないなって振り返ることと、そういうキラキラした時間というものの匂いをもう一度思い出しに、無防備に楽しみにきていただけたらいいなと思います」

映画『ペンギン・ハイウェイ』は8月17日(金)から全国ロードショー。

国分洋平
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